Antwerp Facetsによると、デビアスの販売部門であるDTC(ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー)は、2008年3月31日から2011年3月31日の契約期間となるサイトホルダーを決定した。
新たなサイトホルダーは75社で、現在の93社から大幅に減少している。新たに選ばれたのは6社。社名は4月に発表するとしているが、ラパポート オンラインは以下の69社が選出されているとしている。日本からは田崎真珠がリストにある。またカナダ、ノースウェスト準州のアースラニアン カッティング ワークスが入っているのも目を引く。同社はカナダ産の産地証明付きダイアモンドを研磨している。日本では食品の偽装表記に関するニュースが数多く見られるが、カナダ産と他国産のダイヤモンド原石を同時にカットしているとなると、カナダ産の証明に疑問が付きはしないだろか。
A. Dalumi Diamonds Ltd
A.S. Export (新規選出)
Arjav Diamonds N.V.
Arslanian Cutting Works NWT (新規選出)
Asian Star Co. Ltd.
Bhavani Gems
Blue Star
C. Mahendra Exports
Chow Tai Fook Jewellery Co. Ltd.
D.D. Manufacturing N.V.
Dali Diamond Company N.V.
De Toledo Diamonds Ltd.
Dharmanandan Diamonds Pvt. Ltd. (新規選出)
Diamanthandel A. Spira BVBA
Diacor International
Digico Holdings Ltd.
Dilipkumar V. Lakhi
Dimexon Diamonds Ltd.
E.F.D. Ltd.
Eurostar Diamond Holdings
Exelco N.V.
Festdiam
Fruchter Gad Diamonds Ltd.
Gold Star Diamond Pvt. Ltd. (formerly RT Diamonds pvt.)
IGC Group
JB Diamonds
Jewelex India Pvt. Ltd.
Julius Klein Diamonds Inc.
K. Girdharlal International Pvt. Ltd.
KGK Enterprises
K.P. Sanghvi & Sons
Karp Impex Ltd.
Kiran Exports
Kristall Production Corporation OAO
L.I.D. Ltd.
Laxmi Diamond Pvt. Ltd.
Lazare Kaplan International
Leo Schachter & Company Ltd.
Louis Glick & Company
M. Suresh Company Pvt. Ltd.
MWI/Geffen
Minestone
Mohit Diamonds Pvt. Ltd.
Moti Ganz
Navin Gems
Overseas Diamonds
Pluczenik Diamond Co.
Premier Gem Corp.
Rand Diamonds
Rosy Blue N.V.
SAFDICO
Sahar Atid Diamonds Ltd. (新規選出)
Salant Group Ltd.
Sanghavi Exports International Pvt. Ltd.
Shairu Gems (新規選出)
Sheetal Manufacturing Co.
Shree Ramkrishna Export
Shrenuj & Company Limited
Star Diamond Group (Pty.) Ltd.
Stuller Inc.
SunDiamond bvda / HRA Investments Ltd.
Suashish Diamonds
Tache Company N.V.
Tara Jewels Co.
Tasaki Shinju Co. Ltd.
Vijaydimon Bvba
YEI - Yahalomei Espeka International
Yerushalmi Bros.
Yossi Glick Diamonds (2003) Ltd. (新規選出)
尚これとは別に、本年秋に設立されたダイヤモンド・トレーディング・カンパニー・ボツワナ(DTCボツワナ)は16社、ナミビア・ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー(ナミビアDTC)は11社のサイトホルダーを発表している。
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20世紀最高のソプラノ歌手ともいわれ、1977年にパリで没したマリア・カラスゆかりの品が12日、ミラノで開催されたサザビーズのオークションで競売にかけられた。落札総額は約2億9千万円(1,766,225ユーロ)だった。
宝飾品の最高落札価格はヴァンクリーフ & アーペル製のネックレスで、マリア・カラスが1970年代から身に着けていたもの。落札予想価格は30万円ほどと思われていたが、1100万円(66,250ユーロ)で落札された。その他にも落札予想価格を大幅に上回る落札価格が相次ぎ、マリア・カラスの未だ根強い人気の程を伺わせた。
写真は1950年代に制作された猫のブローチ。およそ29万円で落札された。尚、可愛らしいシャム猫のペンダントが匠工房さんで販売されている。
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チャールズ皇太子が婚約の時にダイアナに贈った指輪はスリランカ産サファイアといわれています。ブルーサファイア(コランダム)はスリランカの代表的な宝石のひとつで、観光客を相手にした宝石店では、目につくところにブルーサファイアのジュエリーやルースが置かれています。しかし、非加熱サファイア(ブルーの色に限らず)の産出量は減っており、ギウダと呼ばれるガソリンのような茶、黄色味かかった白いコランダムを加熱して色を出しているものが大半です。この加熱処理はその宝石に潜在的にあった能力を引き出し、色も安定します。宝石の産地であるラトゥナプラ近郊では、加熱工場が多くあり、家庭内工業といった感じで昔ながらの機械(Toda Furnace, Lukmini Furnace)を使って、1700−1800度の温度で熱処理を行っています。加熱業者の研究と努力で、本来ならば宝石として扱われないギウダが、美しい色に変わっていくのは感慨深いです。
しかし、中には表面を拡散処理されたものやベリリウム処理をしているのではないかと思われるサファイアを見かけることもあります。これらは、海外から持ち込まれるケースもあり注意が必要です。また最近では、マダガスカル産(アフリカ)の非加熱のブルーサファイアや加熱処理されたものも増えており、ベルワラ(宝石のディーラーが多く集まる街)の業者も定期的にマダガスカルまで買付けに行くとのことです。
スリランカのルビーは、ピンクに近いものが多く、ミャンマー産のような赤(ピジョン・ブラッド)を見かけることはありません。この明るくチェリー色がかったルビーは、どの世代の女性にも合いそうな色合いだと思います。また、かなりレベルの低いルビーが海外から入ってきており、中にはガラスや鉛の含浸処理されたものも扱われています。これらは低価格で販売されていますが、そのような処理がされているという説明はまずないでしょう。
「蓮の花」という意味のシンハラ語から由来のある「パパラチア」ですが、コロンボの高級宝石店に行っても「非加熱パパラチア」を見つけるのは難しいです。大体の店では、加熱処理されたものを並べています。色もピンクとオレンジの中間の理想的な色もありますが、茶色がきついもの、ピンクサファイア(もしくはオレンジサファイア)をパパラチアとして表示して販売している店などもあります。パパラチアというだけで高額になる為、かなり無理のある色みのサファイアを並べており、正しく買う為にも買い手の知識が必要でしょう。
片山 新子 FGA
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4日、ニューヨークで開催されたサザビーズのジュエリーオークションにウィンザー公爵夫人が所有していた天然真珠ネックレス(写真左)が出品され、およそ4億円(3,625,000ドル)で落札された。
このネックレスはグラデュエイテッド(中心が一番大きく端ほど小さい真珠を用いたネックレス)でサイズは16.8から9.2mmあり、合計28珠で重量は1261.33グレイン。クラスプ(留め金)には合計3cts.のファンシー シェープ ダイアモンド4石と、合計0.7ctsある20石のメレーが使用されている。取り外し可能なセンターピースが付属しておりカルティエ製。天然真珠であると記されたグベリンのレポート付き。
同日のオークションでは、他にハリーウィンストン製のペンダントとのイヤリングがセットになったダイアモンド ジュエリーが4億4千万円(3,961,000ドル)で、65キャラットあるアクアマリンの裸石が落札予想価格の約2倍にあたる約170万円(15,000ドル)で落札された。
>> 2010年11月“王冠を賭けた恋”のウィンザー公爵夫人のジュエリー20ロットサザビーズのジュエリーオークションに出品される
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GIAのグレーディングレポートにカット評価が加えられて2年が経過しようとしています。この2年でGIAのカットグレーディングシステムは世界のダイヤモンド業界に完全に定着しました。そして、かつてラウンドブリリアントカットの主流であったヨーロピアンカットは市場から姿を消しつつあります。
トルコフスキー理論により開発されたアメリカンカットはクラウンの高さとテーブルの小ささが特徴です。(クラウンの厚さ16.2%、テーブル53%)一方、ヨーロッパではクラウンが少し薄く(14.6%)、テーブルが広め(57.5%)のスカンジナビアカット(エプラーカットがモデルという説もあります)が主流で、プラクティカル(実用的)カットと称してテーブルを60〜65%まで広くした石が多く研磨されていました。このクラウンが薄めでテーブルの広いカットをヨーロピアンカットと称しました。
1980年代のアントワープではアメリカ人はダイヤがよく分かっていない、場面が小さく、石の内部が少し暗く見える石が何故いいカットなんだ、と言われたものです。同じ石目ですとクラウンが薄い分、直径は大きくなって見た目は大きいですし、テーブルが広い分、石の内部から戻ってくる白色光(ブリリアンシー)は多くなって明るく見えるからです。ロシアやアフリカ、イスラエルのカットもどちらかと言えばヨーロッパに近いカットでした。
GIAは今ではアメリカンカットが最高のカット(アイデアル)であるという主張はしていません。カットグレーディングシステムも特定のカットモデルを決めてよしあしを決めるのではなくFACET WARE®というソフトを使って、色々なファクターを組み合わせてカットを決めるという方式です。従ってアメリカンカットは好ましいモデルのひとつでしかないわけなのですが、研磨する側としてはモデルを決めてその形状に近づけてゆく方が工程的には楽なのでしょう、あっという間にクラウンの高い、テーブルの小さいカットがマーケットを席捲するところとなりました。ベルギー、イスラエル、ロシアはいうに及ばず、アフリカ、インド、中国の同様です。ヨーロピアンカットは古物市場から戻ってくる古い商品でしか見られない状況になっています。
個人的にはアメリカンカットはクラウンが少し高すぎる感じがしています。我が国のAGLがモデルとした15%ちょっと、の高さ(これはアメリカンカットとヨーロピアンカットの中間の高さに当たります)が好ましいクラウンの高さではないか、と思っているのですが……。
佐野 良彦
ダイアモンドはこちらで購入出来ます(サノ・トレーディング取扱い)
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宝石の中に広がるインクルージョンの魅力にひかれ、宝石産地のスリランカで「宝石学」を勉強しました。
2007年、英国宝石学協会FGAディプロマ取得。現在、コロンボのラボラトリーで研究生として、「コランダムの加熱処理と内包物への影響」をテーマに勉強をしています。
また、今後は専門性を活かして、スリランカやその近隣諸国、アフリカ産の魅力ある宝石の買付けをし、日本へお届けします。
「宝石は出会い」。自分に語りかけてくる宝石との出会いを大切にし、人とつながりのある仕事を目指しております。
これから、スリランカの宝石やそれに携わる南国の人々のお話を紹介していきます。どうぞ宜しくお願いします。
片山 新子
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大国インドの下に位置する南国の島、スリランカはセイロン紅茶として有名な国です。
また鉱物資源にも恵まれ、コランダム、ガーネット、スピネルをはじめ75種類の宝石が産出され、採掘、研磨、カット、輸出など、国の主要な産業のひとつとなっています。
1.主な宝石となる鉱物は10種類
コランダム(サファイア、ルビー)、クリソベリル(キャッツアイ、アレキサンドライト)、スピネル、ベリル(アクアマリン)、ガーネット、トルマリン、ジルコン、トパーズ、フェルドスパー(ブルー・ムーンストーン、アマゾナイト)、クオーツ(水晶、アメジスト、スモーキー・クオーツ、ローズクオーツ)
2.希少性のある主な鉱物は8種類
アンダリュサイト、アパタイト、ダイオプサイド、エカナイト、アイオライト、コーネルピン、シンハライト、ターフェイト
次回はひとつひとつの宝石についてお話していきます。
片山 新子