ジュエリーブログ,ニュース / ジェムランド

2010/1/26 火曜日

ジェリコ・ダイアモンド鉱山が身売り

Filed under: ジュエリーニュース — ジェムランドeditor @ 7:15:51

テハラ・ダイヤモンド社(TAHERA DIAMOND CORP.本社オンタリオ州トロント)は、ジェリコ・ダイアモンド鉱山Jericho Diamond Mine)を売却する方針を明らかにした。

同鉱山はカナダ、ヌナブト準州で最初のダイアモンド鉱山として2006年に操業を開始し、78万6千キャラットのダイアモンド原石を産出している。この内1,100石は10ctsを越え、58キャラットを越える原石も1石発見されたが2008年以来施設の保守を理由にしているが、事実上資金難から操業を停止している。

テハラ・ダイヤモンド社はジェリコ・ダイアモンド鉱山を保有する他、金鉱山や卑金属鉱山の他、フィンランドのダイアモンド探鉱事業に権益を持つ。

京セラ、オンラインショップの携帯サイトオープン

Filed under: ジュエリーニュース — ジェムランドeditor @ 6:19:58

odolly.jpg京セラは、同社のオリジナルジュエリーを販売するオンラインショップ「odollyオードリー)」の携帯サイトを21日オープンした。

この携帯サイトでは、昨年9月にオープンしたパソコン版オンラインショップと同じ約200点の製品を販売する。

販売されるジュエリーの素材は天然ダイアモンドの他、同社で再結晶宝石と呼ぶ合成石など。

修理などの問い合わせは、利用者が携帯のカメラで撮影した画像を添付した問合わせメールで受け付けるなど、携帯ひとつで手軽に閲覧、注文、問い合わせを可能にすることで利用者の利便性向上を目指す。

ジュエリーの歴史6000年 [第1回]

Understanding Jewellery
ジュエリーの歴史6000年 [第1回]

ジュエリーの起源

ジュエリーの起源を考える前に、人類の進化についてみてみましょう。ヒトとサルの決定的な違いは「2本の足で歩ける=直立歩行」でしょう。440万年前にアウストラルピテクス(猿人)がサルから枝分かれしてヒトとしての道を歩み始めます。アウストラルピテクスの仲間にアファール猿人がありますが、1974年にエチオピア北部で発見された、アファール猿人のほぼ完全な標本は「ルーシー」という愛称がついています。キャンプ地で研究者が聴いたビートルズの名曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウイズ・ダイヤモンド」に由来するそうです。

accessory02.jpgその後50万年前くらいになるとホモ・エレクトゥスという原人が現れます。ピテカントロプスという名で有名なジャワ原人や北京原人などがそうです。彼らの中でも北京原人は火を使う事を覚えます。そして20万年前くらいになると、旧人のネアンデルタール人、ザンビアのローデシア人、ジャワのソロ人が出現します。彼らは死者の埋葬を始めたり、呪術を行うようになります。ネアンデルタール人と次の世代の新人であるクロマニヨン人は、同じ時代に生きていたようですが、やがてネアンデルタール人は何らかの理由で滅びてしまいます。

どうも私たちの祖先はクロマニヨン人であるらしいのですが、人類の起源については他地域連続進化説とアフリカ単一起源説があります。どちらも起源はアフリカなのですが、前者はアフリカで誕生しユーラシア大陸に分散して原人に進化、さらに同時発生的に新人になったというもの。後者はアフリカで旧人に進化してユーラシア大陸に分散していった。これは今から20年前に遺伝子のルーツを母系で遡る研究で明らかになったのです。二人の人間のミトコンドリアDNAの差を調べると、いま生きている人類はすべて15-20万年前にアフリカにいた一人の女性、ミトコンドリア・イブの子孫になるというのです。

2003年にエチオピアのヘルト村近くで発見された化石から16万年前のものと確認され、オモ・キビシュから出土したホモ・サピエンスの化石の年代測定で解剖学的に見た現世人類の起源は19万5000年前まで遡れる事が解ってきました。そして現世人が理解、認識、意思伝達の能力を持つようになったかについては、「創造の爆発」といわれる4、5万年前とされています。フランスのショベ洞窟の絵画は炭素14法という年代測定法で3万2000年前のものと確認されており、ラスコーの南西約30kmにあるキュサック洞窟の線刻絵画は3万5000年前まで遡れると云います。

accessory01.jpgところが2005年に、南アフリカのケープタウンから約240kmのところにあるブロンボス洞窟で7万5000年前の地層から発見された複数の巻貝は、貝の口とは反対側に小さな孔が開けられており、ビーズ飾りのネックレスではないかと云われています(写真右。人類最古のアクセサリーと云われる貝製のビーズ。装身行為の起源を3万年もさかのぼらせた重要な発見)。また同じ洞窟で、骨器で模様が掘られたオーカー(ベンガラとも呼ばれ、酸化鉄が主成分の赤鉄鉱)が発見されています(写真左。“人類最古の模様”が刻まれたオーカー。シンボルを使った創造的活動がはじまった最古の証拠。)。これは肌を赤く化粧する時などに使ったと考えられ、いわゆるお洒落をする装身行為とみる事ができるのです。このような行為は偶然にできたのではなく、精神的な意志が伴うもので、やがてメソポタミアやエジプトなどの高度な文明の発達に繋がってくるのです。

stone.jpgこの装身行為をジュエリーの起源といってよいかも知れません。そして6、7千年前頃からメソポタミアやエジプトをはじめとする古代文明が生まれますが、この時代になるとジュエリーはかなりはっきりした形となってくるのです。

ジュエリーの起源については護符説や、ホモルーデンス説、自己異化説、自己同化説などいくつかありますが、護符説というのはお守り、外敵から自分を守ってくれるモノといえます。人間とは元来弱いものです。人間よりも強いモノを身につける事によってパワーが体の中に蓄積されエネルギーとして発揮されるといわれています。ホモルーデンス説は、人間は本来遊んだり楽しんだりする生き物ですが、そのためには鳥の羽など美しいもので飾り立てようとします。あるいはセックスアピールで自分に注意を向けようとします。人間が本来持ち合わせている根源的な行為といったら良いかも知れません。自己異化説は、人間はとかく他人と違っていたいという傾向があります。装身具を身につける或は入れ墨等をして自分との差別化を図るなど、他人と同じになる事を避ける、個性的という事もこの範疇に入るでしょう。自己同化説は、これとは反対に一種の帰属意識といえます。集団で生活する場合、同じものを身につける事により、団結心が強まり大きなパワーが生まれます。

1stfigure.gif私はこれらが複合的に作用してジュエリーが生まれてきたと考えています。私たちの祖先は精神的な意志を持つ事ができたのです。その意志によって生活や自分自身を飾るものなどの道具や行為が発達してきました。現在も私たちはこのような原始的ともいえる行為を大事にして生活しています。それは古い、稚拙と云うものではなく、人間が本来持っている根源的なものであるはずです。ジュエリーをつける行為は、しごく自然な行為であるといえるでしょう。

増渕邦治(ますぶち くにはる)

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2010/1/19 火曜日

日本リ・ジュエリー協議会、ジュエリーリフォーム関連セミナーを開催

Filed under: ジュエリースクール情報, ジュエリーリフォーム — ジェムランドeditor @ 8:06:53

一般社団法人 日本リ・ジュエリー協議会は、ジュエリー・リフォームに関わるセミナーを、次の日程で開催する。

新品仕上げ加工セミナーは12月2日、9日の2回に渡って実施したものの、定員オーバーで多くの方が受講できなかった為に今回で第三回目の開催となったもの。

1)「ジュエリー・リフォームはここを押さえろ!」

│ ジュエリー・リフォームで豊富な実績を築いている横浜・ワコー宝飾代表の
│ 山岸昇司氏(JC1級取得者、日本リ・ジュエリー協議会理事)を招き、自らの
│ 経験に基づくジュエリー・リフォーム成功のポイント、ノウハウを聞く。

├─◆日時:平成22年1月28日(木、IJT二日目)13:30〜15:00(受付は13:00〜)

├─◆場所:東京ファッションタウンビル904号室-国際展示場駅を降りて左側のビル

├─◆参加費:4,000円

├─◆申込み締切:1月20日(水)※定員に達し次第締切。

└─◆申込方法:Fax(03-6806-0014)かE-Mail(info@re-jewelry.net)にて。

 

2)「新品仕上げ加工セミナー」コース

│ 汚れ落し、変色直し、小キズ取り=洗浄器、リューター、バフ研磨機を使った
│ 新品仕上げ加工のプロの仕事の過程を研修する。その後、実際に機械の種類
│ と使い方、細かいテクニックの実技を学ぶ。
│ 
├─◆日時:平成22年2月3日(水)、13:00〜17:00

├─◆場所:(社)日本リ・ジュエリー協議会&工房

├─◆参加費:5,000円(材料費込み)

├─◆募集人員:5名

├─◆申込み締切:1月20日(水)※定員に達し次第締め切。

└─◆申込方法:Fax(03-6806-0014)かE-Mail(info@re-jewelry.net)にて。

 

3)「新品仕上げ加工セミナー」コース

│ テクスチュア直し=梨地、ヘアラインが施されたジュエリーの表面の復元法を
│ 学ぶ。
│ 
│ マスキングの技法を含むメッキ直し、完成度の高い総合的な新品仕上げの技法
│ についても学ぶ。
│ 
├─◆日時:平成22年2月10日(水)、13:00〜16:00

├─◆場所:(社)日本リ・ジュエリー協議会&工房

├─◆参加費:5,000円(材料費込み)

├─◆募集人員:5名

├─◆申込み締切:1月20日(水)※定員に達し次第締め切。

└─◆申込方法:Fax(03-6806-0014)かE-Mail(info@re-jewelry.net)にて。

>>日本リ・ジュエリー協議会 設立される

中国製の安価なジュエリー・アクセサリーからカドミウム検出される

Filed under: ジュエリーニュース, 貴金属 / 金・プラチナ等 — ジェムランドeditor @ 8:04:28

中国で製造、アメリカで輸入販売されている安価なジュエリー・アクセサリーから有害物質のカドミウムが検出されたとして、米消費者製品安全委員会CPSC)は、これらの製品を破棄するよう指導を行った。

検査はオハイオ州の大学が実施、アクセサリー類103個のうち、12個から10%を越える含有率でカドミウムが検出されたというもの。

これを受け、大手小売りチェーンのウォルマートは該当する商品を店頭から撤去する事を決めた。

カドミウムは、子供用アクセサリーへの使用が禁じられた鉛の代用として使用されたと見られる。 子供が口に含む可能性があるから鉛の使用が禁じられた訳だが、その代用として、やはり口に含めば有害であるカドミウムを、法律に使用禁止が明記されていないからといって使用する中国メーカーの商業モラルには驚くばかりだ。

この問題はアメリカのテレビニュースで大きく報道がなされたが、消費者庁はこれを受け日本国内に輸入されている類似商品やおもちゃなど、子供が口に含む可能性のある商品について、1月から3月までの間にカドミウム含有の有無を調査すると発表した。

小さなお子様のおられる家庭ではご注意を。

2010/1/10 日曜日

ゼール、クリスマスシーズンの売上げは12%減

Filed under: ジュエリーニュース — ジェムランドeditor @ 7:30:37

北米最大の宝飾小売りチェーン、ゼールZale’s)のプレスリリースは、同社の11月・12月の売上高が前年対比で12パーセントの減少であったと伝えた。

11月は18.6パーセント、12月は9.2パーセントの減少だった。

2009年の売上高は4億9400万ドル(約457億円)で、5億8200万ドル(約539億円)であった2008年より15.1パーセント減少した。

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