上野の東京都美術館(東京都台東区上野公園8−36)でルーヴル美術館展「フランス宮廷の美」が開催されている。日仏交流150周年である本年幕開けに相応しい華やかな展示だ。
この企画展ではフランス歴代宮廷で最も洗練された文化が花開いた、ルイ15世、ルイ16世の時代のサロンを彩ったマリー・アントワネットらが特別に作らせた装身具・ジュエリーなどが公開されている。また横浜在住者にはなじみ深いパン屋のポンパドウルの名前の由来となったポンパドゥール夫人が好んだ繊細な金銀細工など、日本初公開の工芸品も数多い。
会期は4月6日まで。4月26日から7月6日は神戸市立博物館に巡回展示される。
東京都美術館のルーヴル美術館展「フランス宮廷の美」に関するウェブページ
場所:東京都美術館企画展本室
期間:1月24日〜4月6日
休館日: 月曜休室(ただし2月11日は開室、2月12日は休室)
観覧料(パン屋のポンパドウルに割引券あり)
親子ふれあいデー [2月16日(土)、17日(日)、3月15日(土)、16日(日)]
開催期間中の第3土曜日、日曜日に、18歳未満の子供を同伴した都内在住の保護者は一般料金の半額。
シルバーデー[2月20日(水)、3月19日(水)]
65歳以上の方は無料。
※ダイヤモンドを象嵌した飾り武器模様の嗅ぎ煙草入れ(1759-62年)
メルボルンにあるラトローブ大学の研究者がこのほど公開した1万4千年前のものと思われる鞄の中身には、ビーズ・アクセサリーを作る道具が入っていた。
ビーズの材料はガゼルの足先の骨。鞄は獣皮もしくは小枝で作られており、肩掛け式と推定され、ヨルダンで発見されたもの。
写真はディスカバリーニュースのこちらのページで公開されている。左上に写っているのがガゼルの足先の骨。
身を飾る意味での装身具は、生活に余裕がないと作られないと考えられる。1万4千年前のヨルダンの人々の生活は我々が想像するよりも豊かであったか、あるいはガゼルの骨のビーズが呪術的な目的で用いられる生活に必須のアイテムであったのだろうか。
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●ジュエリー専門学校GIA JAPAN(ジーアイエージャパン)では今年もバーゼル・フェアの視察ツアーを企画し、2月15日まで参加者の募集を行っている。期間は4月4日から9日まで。
スイス・バーゼルフェアーの正式名称はバーゼルワールド・ウォッチ&ジュエリー・ショー(BASELWORLD THE WATCH AND JEWELLERY SHOW)で、2008年の会期は4月3日から10日まで。
バーゼル・フェアーには東京ドーム12個分余りという広大な会場に2千社以上が出展し、10万人を越える来訪者を集める世界有数の宝飾見本市である。
時計・宝飾の有名ブランド各社が最新作を発表するバーゼル・ワールドでは、今年のジュエリー業界のトレンドを見て取ることも出来る。
このツアーではドイツ・ドレスデンに飛び、博物館めぐりのツアーもオプションとして企画されている。
◆期間:2008年4月4日(金)〜4月9日(水) 4泊6日
◆旅行代金:197,000円(ツインベースの部屋利用)
- 成田発(関西発については別途問い合わせ)
- 空港使用料・燃料特別付加運賃、スイス国内移動の国鉄運賃等は含まれていない。
◆宿泊地:スイス・ルツェルン
◆催行人数:25名(先着順)
◆締切日:2008年2月15日(金)
◆バ−ゼル説明会:
- GIA JAPAN東京教室(開催日:2月5日(火) 時間:18:30〜19:30頃まで)
お問い合わせ:03-3835-7046(担当:中嶋)
- GIA JAPAN大阪教室( 開催日:2月6日(水) 時間:18:00〜19:00頃まで)
お問い合わせ:06-6266-8530(担当:大木)
*説明会参加希望者直接各教室までお申し込む。
*詳しい申し込みパンフレットを希望の場合にも直接最寄りの教室まで問い合わせる。
ジュエリー専門学校、GIA JAPANウェブサイト
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クリソベリルという名前は聞き慣れないかもしれませんが、これは鉱物名で、その中でも宝石の真ん中に一条の光が現われるものを「キャッツアイ」、色変わりを見せるものを「アレキサンドライト」と呼び、大変に高級な宝石として扱われています。
スリランカではこのどちらの宝石も産出されますが、アレキサンドライトは、産出量も少なく、特有のカラーチェンジも太陽の下では若草色、ライトの下では赤紫かラズベリーの赤といった色変わりを見せます。残念ながら顕著に色が変わるものは少ないです。もしはっきりカラーチェンジするものが店頭で売られていたとしても、
- それは本当にスリランカ産なのか?
- カラーチェンジタイプの合成サファイアではないか?
- カラーチェンジガーネットではないか?(これも希少ではありますが)
といった点を疑ってしまいます。しかし、ブラジル産のような高級アレキサンドライトは大変高価な為、少しでもカラーチェンジのするスリランカ産が予算内で購入できるのであれば手にいれてみるのもいいのではないでしょうか。
スリランカのお店で、日本人観光客が熱心に勧められる宝石のひとつに、キャッツアイがあります。猫目石として有名な宝石です。石の真ん中にひとつの光の帯が現われ、本物の猫の目のようでおもしろいです。クリソベリル・キャッツアイは細長い液体のチューブ状の含有物が同じ方向に並んでおり、それをカボションにカットして上から光をあてると、一条の光となって現われます。このことを「シャトヤンシー効果」と呼びます。この効果はクリソベリルに限らず、クオーツやトルマリンなど、多くの宝石にも見られますが、市場で、キャッツアイと単独で呼ばれる場合はこのクリソベリルのことを指します。最高級品は蜂蜜の色をしており、過去に展示会で見たことがありますが、深みのある茶色の宝石の真ん中にくっきり光が一条現われ、カラットも大きかった為か威厳にみちた宝石でした。また、アップルグリーンと呼ばれる緑色も希少性が高く、高級品として扱われています。もし、本当に良いキャッツアイをお探しであれば、スリランカで見つけることができます。高級品ではないのですが、よく見かける色に、うすい黄色、褐色した茶色のものがあります。1カラット未満の小さいものでも、目がはっきり現われ、値段も手頃ですし、若い人にも似合うジュエリーになるのではないでしょうか。余談ですが、先日クリソベリルに似たキャッツアイを見つけました。10カラットほどあったのですが、値段が安く、一条の光がぼんやりとしています。鑑別をしてみると、ジルコンでした。
アレキサンドライトにシャトヤンシー効果の現われる「アレキサンドライト・キャッツアイ」というものがあります。(残念ながらまだ見たことがありませんが)
さて、高価なふたつの宝石を説明致しましたが、カラーチェンジもしないで、猫のような目もでないものを、そのままの鉱物名「クリソベリル」と呼びます。色は緑、黄色、茶色がかった黄色、黄金のような色があります。クリソベリルは硬度が8.5とコランダム(サファイア・ルビー)に次ぐ硬さがあり、輝きが強く、大変魅力的な宝石です。残念ながらスリランカ産のクリソベリルは鉄分を多く含んでいて、色がやや褐色した感じのものが多いです。しかし中には美しいゴールドのような輝きのものもあります。それぞれの色を比べてみると、微妙に色が違って味わいがあります。自分の好みに合うものを探して、それを指輪にするととても印象の強いものが出来上がると思います。
個人のブログを楽天で書いています。宝石学の勉強やスリランカの生活など、どうぞ覗きに来てください。
スリランカ宝石留学物語
片山 新子、FGA
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