ジュエリーブログ,ニュース / ジェムランド

2015/9/15 火曜日

357ctsのダイヤ原石23億円で売れる

Filed under: ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 8:54:35

英国に本社を置くジェム・ダイヤモンド社は、先週アントワープで開催された販売会でレツェング ダイアモンド鉱山において採掘された357キャラットの無色系ダイアモンドをおよそ23億2千万円で販売したと発表した。

プレスリリースによる発表はないが、このダイアモンドが採掘されたのが2015年7月であることを考えると原石であると考えられる。

四方を南アフリカに囲まれたレソト王国の北東部、マルティ山脈の山頂部に位置するレツェング ダイアモンド鉱山は1977年よりデ・ビアス傘下のダイアモンド鉱山として操業していたが、1982年に廃鉱となった。その後レソト政府が24%を出資するレツェング ダイアモンド鉱山社として操業を再開し、その所有権は2006年よりジェム・ダイヤモンド社に移っている。

操業再開後のレツェング ダイアモンド鉱山からは数々の大型ダイアモンドが採掘されている。有名なものは2006年にザ・レソト・プロミスと命名された603ctsの原石で、グラフが約14億7,700万円で購入をしている。

2015/8/26 水曜日

宝飾品のネット販売の状況

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド, ジュエリーとIT — ジェムランドeditor @ 10:53:51

ネットビジネスの隆盛話がかまびすしいが、宝飾品のネット販売はどのような状況なのか。総務省の情報通信白書を見ても宝飾品の統計は洋服と一体化していてインターネットを介した取引実態は分かりにくいが、デビアスのTHE DIAMOND INSIGHT REPORT 2014に参考になる統計があるの解説を加えつつ紹介したい。

2013年、ダイアモンドジュエリーの小売市場は世界でおよそ9兆7,500億円(790億ドル)。前年対比で米国市場は7%の増加、中国は12%の増加だった。

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2014年版で目新しいのはオンライン・チャンネルの重要性が世界中で増していると強調し、頁を重ねている点だ。オンライン・チャンネルとはネット・ショップを含めインターネットを通じて顧客にリーチする手段と解してよい。すなわち充実したウェブサイトを作るということも含まれているが、この理由として次の点を指摘している。

米国内のダイアモンドジュエリーは18%(※)がインターネットを介して取引されており、これは二年前と比較して38%増加している。ブルーナイルのようなネット専業の他、伝統的な宝飾店が展開するオンラインショップのいずれでも販売が増加している。

米国では実店舗での消費行動を起こす前に、40%の顧客がネット上でまず情報収集をしている。

中国では宝飾品のネット販売は米国ほどの普及を見せていないものの、実店舗で購入する顧客の25%が価格や品質、ブランドの調査目的、あるいは気に入ったデザインをあらかじめ探す目的でインターネットを利用している。ネットでダイアモンド・ジュエリーを最も頻繁に購入するのは経済的に余裕のある独身女性で、これらの女性の内50%が実際にジュエリーのネット購入経験を持つ。

ネット関連用語に「ショールーミング」 がある。これは店舗で実製品を見てからネットで安く買う消費行動だが、宝飾品ではこれとは逆に、ネットで調べて実店舗で購入をするという実情が統計に表れている。

ネットで見つけたお気に入りのジュエリーそのものを実店舗で購入する消費者は14%(米国)と少数派だ。それでも14%ものユーザーが、クチコミサイトで今晩食べる名物料理を予め決めてから目当てのレストランを訪ねるがごとく、ダイアモンド・ジュエリーですらネット上で何を買うか決定していることに留意する必要があろう。

上記で示した消費行動は、ネット上での存在感の軽重が実店舗での成績に結びついているという実態、また今後ますますその傾向が強まることを予想させる。貴ビジネスの準備はいかがか!?

※18%:個数ベースの値。価格ベースだと13%。実店舗よりもオンライン取引の方が単価が安い傾向がある。

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※本稿は一般社団法人日本リ・ジュエリー協議会が発行する“リ・ジュエリービジネス・レポート”に出稿した福本の原稿に加筆・修正を加えて掲載した。 

GIAダイアモンドのカラーグレードについてリコールを発表

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 10:26:42

GIAがダイアモンドのカラーグレードについてリコールを発表した(2015年5月)。

対象はイスラエルのGIAラボラトリーで受け付けたダイアモンド約424石で、同校ウェブサイトでレーザー刻印番号を掲示している。理由は、カラーグレードを一時的に改善する処理が施してあった疑いがあるためとしている。

その処理がどのようなものかに関する言及はないが、最大3カラーグレードをよく見せる可能性がある。対象石は5分代から4cts代まで。

このような処理石は数社から持ち込まれているが、世界的な広がりは見せていないという。

2015/4/8 水曜日

HPHTメレ・ダイアモンドの対策は万全?

Filed under: 宝石への処理, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 11:08:45

20150408.jpg2400年を超える人とダイアモンドの歴史の中で、近年まで大きな技術革新はソーイングやファセッティング、ブリリアントカットの発明程度しかなかった。しかし、過去二十年程の間に2400年の技術革新のインパクトに相当する変化があった。高圧FLUX法や化学気相法(CVD法)による合成ダイアモンドの宝飾市場流入、そして高温高圧(HPHT)処理ダイアモンドの登場である。

私は宝飾品を販売する方々へのIT面でのお手伝いを生業としている。自社で販売をしている訳ではないのだが、色々な製品資料が送付されてくる。その内のひとつがHPHTダイアモンドの価格表だ。0.3から3ct、D-Fカラーのラウンドが中心だがファンシーカットやレッド、ピンク、ブルー、イエローと、何でもござれの品揃えからその気になればメールひとつで簡単に入手できる。

この資料を見てHPHTダイアモンドの普及を実感するのだが、情報開示は万全なのかが少々気になり本稿の主題とした。

HPHTダイアモンドについては本誌読者諸氏はご承知の事と思うが、簡単におさらいする。1999年、ジェネラルエレクトリック社とラザール キャプラン インターナショナルがHPHTダイアモンドを発表、宝飾業界ではちょっとした騒動が発生した。世界に冠たる大企業であるGEの技術者がこの処理石は検知不能と述べたからだ(現在は識別可能)。HPHTの要はダイアモンドを高温高圧状態にしてその構造に変化を加えるというもの。一般的には80kbarの圧力を掛けた状態で18分程度2300℃で加熱する。

例えばタイプIIaの茶色いダイアモンド。その色因は多くの場合歪んだ結晶格子にあるが、原子が動きやすくなる高温高圧下にダイアモンドをさらすことで歪みを直し、結果として茶色味がなくなり無色系のカラーを呈するようになる。処理後の色は対象石のタイプによって異なり、レッド、パープル、ピンク、オレンジ、ブルー、グリーン、イエローなどが出現し得る。

ダイアモンドはその組成によってふたつのタイプに分類できる。窒素を含有するタイプIと含まない(あるいはほぼ含まない)タイプIIである。タイプIは結晶格子中の窒素の分布具合によってタイプIa、Ibへと分類され、タイプIIは不純物を含まないIIaとホウ素を含有するIIbへと分類される。

宝飾用ダイアモンドのほとんどはタイプIaであり、この割合は一般に98%といわれる。

高価だけに色の起源レポート取得が一般的なファンシーカラーダイアモンドは誤ってHPHT処理が非開示のまま流通する可能性は低いだろうから、以下、無色系のHPHTダイアモンドに限定をして記す。

無色系のHPHTダイアモンドはタイプIIaである。したがって手元にある無色系ダイアモンドがタイプIだと分かればHPHT処理はなされていないことになる。

タイプIとIIを区別する方法は、古くは1934年に発表された紫外線の透過度によって行う方法がWebsterの名著“GEMS”に記載されているが目で見ての判断なので実践的とはいえず、現在のラボでは赤外分光光度計を用いる。主流はフーリエ変換型(FTIR)。経験のあるジェモロジストでも先端機器なしでは判断できない。

大手グレーディング会社では、グレーディングレポートのみならずソーティングだけを依頼されたダイアモンドの裸石であっても全てFTIRなどを用いてタイプを調べている。ほとんどのダイアモンドはこの段階でタイプIと判断されるが、タイプIIの場合にはラマン分光機を使用したフォトルミネッセンス分析を実施してHPHT処理を確認している。

このような手順を踏むので検査済みダイアモンドに誤ってHPHT処理石が混入することはないが、問題はソーティングを経ずロットで購入されたメレーだろう。SSEFはFACETTE誌2014において0.2ct以下の無色系HPHTダイアモンドの存在に警鐘を鳴らしているが、中石だけグレーディングレポートを取得して、ソーティングを経ていない脇石を留めて製品しているケース、多くあるのではないだろうか。

※本稿は一般社団法人日本リ・ジュエリー協議会が発行する“リ・ジュエリービジネス・レポート17”より転載した。執筆は福本

2015/2/19 木曜日

サハ共和国・ロシアダイアモンド鉱山視察の旅

Filed under: ジュエリーコラム, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 9:26:05

至極の体験+極上の思い出となった
サハ共和国・ロシアダイアモンド鉱山視察の旅

ジェムY.O  大久保 洋子

日本宝石協会主催「JGS第1回視察ツアー」に参加でき、2014.7.29~8.7までの10日間、数々の貴重な体験の下、8名無事に帰国できたことは、多大なるリーダーシップでグループをまとめて下さった松室団長のおかげと感謝する次第です。
それに加え、里村昭夫氏(サハ共和国委員会 理事 事務局長)、Kim BORISOU氏(サハ共和国外務省)、ピョートル シンシキン氏(サハ共和国経済産業省)3名の尽力により、主都ヤクーツク市、鉱山の町ミールヌイ市、ウダチヌイ市でALROSA OPEN JOINT-STOCK COMPANYを訪問でき、非常に有意義なダイアモンド鉱山の見学をする事ができました。
日本−サハ共和国の両国の親善の一端を担うことができたことも大きな喜びとなっております。

10日間の日程の中で特に記憶に残りました事を列記させていただきます。

1 ミールヌイ市/ミールパイプ視察後、インターナショナル鉱山で地下1000mまで降り、内部の様子を見学できた。

2 ダチヌイ市、ヌビレーナヤパイプの露天掘りの周囲を、アルロサ運転手が特別な車で走行。
(800mの巨大なキンバーライトの壁の高さに圧倒されました)

3 ダチパイプ、ザルニーツアパイプから集積したダイアモンドを選鉱する工場見学。
※鉱山で使用する巨大なショベルカー、キャタピラー、ダンプ等の見学、直径1.5m、高さ3mの大きなタイヤは、全て日本のブリジストン製

4 各地域で訪問したアルロサの会社、工場での、従業員に対する手厚い待遇。
例)
・鉱山に入る前の血圧測定
・栄養ドリンクの提供(好みのブレンドの栄養ドリンクを栄養士が目の前で作る)
・鉱山から帰った後はシャワーや、最新式の赤外線サウナを利用でき、洗濯・乾燥においても 充実した設備が整っている。

5 永久凍土の内部を見学(ヤクーツク市)
(数十億年前のマンモスの化石を、直接見る事が出来るという貴重な機会に恵まれました)

6 ウラジオストックで訪問した、ロシア科学アカデミー極東支部付属地質研究所内の鉱物の数々、合成宝石類の見学

7 サハ共和国の宝物館の見学
 
今回の鉱山視察の旅を通して、シベリアダイアの原点に触れ、サハの人々との温かい交流ができた事は、人生において大変大きな糧となりました。この旅は、大成功であったと強く実感しております。

以上、簡潔ではございますが、旅のご報告とさせていただきます。                

2014.8.25

※本稿はJSC(Jeweller’s Study Club)より提供を受けて掲載した。

>> 関連画像(ロシアのダイアモンド鉱山など)。提供はJSC。

サハ共和国ダイヤモンド紀行 

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 9:18:21

しかん香 木下 善志生

日本宝石協会が主催する、ロシア連邦、サハ共和国ダイヤモンド採掘場視察ツアーに参加させて頂きました。 サハ共和国はロシア連邦を構成する共和国、首都はヤクーツク。ユーラシア大陸北東部のシベリアにあり、冬の寒さは極限に達します。ツアー中は1年の内一番短いサマータイムであったらしく快適に過ごせましたが、冬の温度は氷点下50度が通常という極めて寒さに厳しい環境になります。今回はサハ共和国とアルロッサの協力の下ミールヌイ地区、ウダチヌイ地区のアルロッサ施設を視察させて頂きました。

GIAやFGAの教本でどのように採掘されて流通しているかを知ってはいましたが、実際に現地で生の情報を見て初めて理解できたと感じる所が多くありました。その中で特に教本とイメージのギャップがあった所をこの記事によりお伝えできればと思います。

ダイヤモンドは1トンに対して1ctあるかないか?とはよく言われるフレーズですが、鉱山によりその1トンあたりの採掘量とそれに対するダイヤモンドの品質も違います。アルロッサ側の情報呈示によるとミールヌイ地区の鉱山で1トン8.2ct⇒1200ドルの利益。ウダチヌイ地区で1トン0.23ct⇒80ドルの利益。アイハル地区で1トン6.0ct⇒240ドルの利益。とそれぞれの採掘場により採掘量と品質が違ってくる。

また、意外なことに採掘現場に10数年務めていても未だに生でダイヤモンドと呼べる原石に出会ったことがないとのお話も聞きました。現場は24時間稼働し続け人員は交代で働きます。1年に何十万トンものキンバーライトを採掘しても鉱山員がダイヤモンドに出会うのが奇跡の確率だというのが不思議です。

さて、24時間休みなく稼働し続ける鉱山で一番気になったのは労働環境です。

『ロシアの鉱山で働く』このフレーズのイメージを聞くと大概の方は、それはとても過酷で重労働という『誰も働きたがらない仕事』というマイナスイメージな答えが返ってきます。さらに、サハ共和国の環境は上記したように極めて寒い環境にあります。私も働きたいか?と言われれば御免被りたいと思っておりました。

そのイメージに反して、アルロッサでの労働環境は極めて高レベルでした。働く前に栄養剤や滋養強壮剤が入ったエナジードリンクを支給するカフェのような休憩所があり、シャワー室や、サウナも完備。一番驚かされたのは出社時にドクターの健康診断を受け無くてはならない事、会社のエントランス付近に医務室があり作業着に着替える前にドクターから毎回チェックを受けるのです。毎日毎日、診断を受けるなんて普通の仕事をしている人にはありえないことで、こんなにも従業員たちに対して環境を整えている会社を観てとても感動しました。また、私達が鉱山を視察中、鉱山員の方たちは仕事中にもかかわらず気さくであり、倒れそうな人に手をかして頂いたり、とても爽やかであり親切にして頂きました。仕事の苛酷さでストレスを蓄えこんだ労働者がこんなにも余裕のあるやり取りは出来ないことです。今までにイメージしていた『ロシア鉱山で働く=ハードワーク』が一変しました。厳しい環境にあるからこそ人員をとても大切に見ているアルロッサの考え方が分かります。

ロシアでもTOPブランドであるアルロッサはダイヤモンドで有名な会社ですが現在ではそれだけではなく発電、ガス、空港会社、文化事業、スポーツ事業等ダイヤモンドに限らず地域の発展に取り組んでおり、会社単位ではなく地区単位で計画が練られています。

宝石を知らない一般のかたが『ダイヤの採掘』と聴いて思い浮かぶ一つのシーンは、低賃金で労働者を環境の悪いところで酷使しているといったものが一部あると思います、また、『紛争ダイヤモンド』というワードが有名になった映画『ブラッド・ダイヤモンド』等で『ダイヤ鉱山』というイメージは一般の方々にとって全てが良いイメージではないと感じております。私でさえ鉱山環境は極めて過酷であると考えておりました、さらに1トンに付きほんの少ししか採掘されないダイヤモンドなのですから、それに対する従業員の経費はとても抑えられているのだと思っておりました。ですが、現場は逆だったのです。

今回一番消費者に対してお伝えしたいと思ったのが鉱山員は会社からとても大切にされ、各々仕事に誇りを持っているということ。また、ダイヤモンドに携わる人達にお伝えしたい事は、鉱山員は原石を一粒観るのにも現場では奇跡だということ、いつも見ているそのダイヤモンドは奇跡の産物なのです。取り扱いにまた身が引き締まる思いです。

サハ共和国の人達にとってダイヤモンドは何かと聞いたら『国の一番のブランド』とすべからく答えが返ってくるそうです。今回ツアーで鉱山から選鉱場、運搬業務、ソーティングセンター、小売店まで案内され色んな方々に学び、最終日にツアーをお手伝い頂いた通訳のピョートル氏からサプライズのダイヤモンドルースを我々に自費でプレゼントしていただきました。我々にとってみたらとても小さいサイズのものですが本当に感動しました、ダイヤモンドが産出して色んな流通を経て小売店に至る所まで見学して最期にプレゼントされるなんて思いもしなかったことです。ダイヤであり宝石の価値は最期に与えてくれる人の思いが乗る、どんなにささやかなものでも思いが加われば100ctの輝きに勝ると感じました、涙を流させるプレゼントなんて人生になんどあるのでしょう?商品の良さは金額の多寡ではなく、お客様にとって思いを込められる商品が一番の最良だということ、そして0.1ctが100ctの輝きにも劣らない、大切にしなくてはならないものだと、最期にピョートル氏に一番大切なものを学ばせていただきました。

※本稿はJSC(Jeweller’s Study Club)より提供を受けて掲載した。

>> 関連画像(ロシアのダイアモンド鉱山など)。提供はJSC。

2014/8/26 火曜日

JSC ダイアモンドに関する秋季ゼミナール開催

Filed under: ジュエリーニュース, ジュエリースクール情報, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 9:24:36

業界の第一線で活躍されているプロフェッショナルを講師に招聘して専門知識を高めるジュエラーの勉強会、JSC ゼミナールでは9月25日に2014年秋季ゼミナールを南船場会館(大阪市中央区南船場)にて開催する。

今回はダイアモンドを二部構成で学ぶ。

第一部は「ダイアモンド原石の特徴とそのグレーディング法」。ダイアモンド原石を手にとってグレーディングを体験する。

第二部は「ダイアモンドのカットパフォーマンスの評価」。3Dプロジェクターを用いてカットのモデリングを立体的に捕らえてダイアモンドの美しさを分析しつつ理解を深める。

講師はモスクワ国立大学 宝石研究所 所長のユーリ・シェレメンティフ博士 (PhD:結晶学)、通訳は 日独宝石研究所所長の古屋正貴氏。

会費は会員5,000円 (会員外 8,000円)で申し込み締め切りは9/11(木)。

ゼミナール詳細、および申込み方法はこちら参照(PDFファイル)。

2014/6/11 水曜日

ジュエリー史上最高値の記録85億円、幻に

2013年11月にお伝えしたジュエリーオークション史上最高値の記録、76,325,000スイスフラン(約85億円)の落札記録が幻となった。

落札されたのは59.6キャラットのピンク・ダイヤモンド、“ザ・ピンク・スター”(The Pink Star)、会場はジュネーブで開催されたサザビーズのジュエリーオークションだったが、落札したアメリカのダイアモンド・カッターが中心と噂される投資家グループが落札代金を支払えなかった。

サザビーズは出品者に保障した価格で当該ダイアモンドを買い取り、同社の在庫価格は7200万ドル(約74億円)という。

2014/1/22 水曜日

GIA、ラザールキャプランへの1500万ドルの支払いに同意

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 9:25:37

宝石学の研究、教育、宝石鑑別、ダイアモンド グレーディング機関であるGIAGemological Institute of America)とラザール キャプラン インターナショナル(Lazare Kaplan International。以下LKIと表記)は7年におよび法廷闘争を経て、GIAがLKIに1500万ドルを一括で支払う事で合意した。

この裁判は、GIAのダイヤモンドへのレーザー刻印技術がLKIの特許を侵害しているとして争われていたもの。

この日の同意では他に、GIAのレーザー刻印サービスの継続と刻印毎にパテント料をLKIに支払う事などで同意している。

2013/11/22 金曜日

ジェメシス社、1.78ctの白色系合成ダイアモンドの製造を発表

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 17:12:10

ジェメシス社は1.78キャラット、Gカラー、Si1、プリンセスカットのCVD(化学気相法)による合成ダイアモンドの製造を発表した。

この合成ダイアモンドに関し、IGI(International Gemological Institute)は現時点に於ける最も大きく無色であるという証明書を発行した。

ジェメシス社によればこの製品は既に販売されたが、価格は非公開。ちなみに、同社が今年4月に当時最大と発表された1.29キャラット、Eカラー、VVS2エメラルド カットダイアモンドは7,634で販売されている。

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