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2015/8/26 水曜日

宝飾品のネット販売の状況

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド, ジュエリーとIT — ジェムランドeditor @ 10:53:51

ネットビジネスの隆盛話がかまびすしいが、宝飾品のネット販売はどのような状況なのか。総務省の情報通信白書を見ても宝飾品の統計は洋服と一体化していてインターネットを介した取引実態は分かりにくいが、デビアスのTHE DIAMOND INSIGHT REPORT 2014に参考になる統計があるの解説を加えつつ紹介したい。

2013年、ダイアモンドジュエリーの小売市場は世界でおよそ9兆7,500億円(790億ドル)。前年対比で米国市場は7%の増加、中国は12%の増加だった。

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2014年版で目新しいのはオンライン・チャンネルの重要性が世界中で増していると強調し、頁を重ねている点だ。オンライン・チャンネルとはネット・ショップを含めインターネットを通じて顧客にリーチする手段と解してよい。すなわち充実したウェブサイトを作るということも含まれているが、この理由として次の点を指摘している。

米国内のダイアモンドジュエリーは18%(※)がインターネットを介して取引されており、これは二年前と比較して38%増加している。ブルーナイルのようなネット専業の他、伝統的な宝飾店が展開するオンラインショップのいずれでも販売が増加している。

米国では実店舗での消費行動を起こす前に、40%の顧客がネット上でまず情報収集をしている。

中国では宝飾品のネット販売は米国ほどの普及を見せていないものの、実店舗で購入する顧客の25%が価格や品質、ブランドの調査目的、あるいは気に入ったデザインをあらかじめ探す目的でインターネットを利用している。ネットでダイアモンド・ジュエリーを最も頻繁に購入するのは経済的に余裕のある独身女性で、これらの女性の内50%が実際にジュエリーのネット購入経験を持つ。

ネット関連用語に「ショールーミング」 がある。これは店舗で実製品を見てからネットで安く買う消費行動だが、宝飾品ではこれとは逆に、ネットで調べて実店舗で購入をするという実情が統計に表れている。

ネットで見つけたお気に入りのジュエリーそのものを実店舗で購入する消費者は14%(米国)と少数派だ。それでも14%ものユーザーが、クチコミサイトで今晩食べる名物料理を予め決めてから目当てのレストランを訪ねるがごとく、ダイアモンド・ジュエリーですらネット上で何を買うか決定していることに留意する必要があろう。

上記で示した消費行動は、ネット上での存在感の軽重が実店舗での成績に結びついているという実態、また今後ますますその傾向が強まることを予想させる。貴ビジネスの準備はいかがか!?

※18%:個数ベースの値。価格ベースだと13%。実店舗よりもオンライン取引の方が単価が安い傾向がある。

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※本稿は一般社団法人日本リ・ジュエリー協議会が発行する“リ・ジュエリービジネス・レポート”に出稿した福本の原稿に加筆・修正を加えて掲載した。 

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