福井県で真珠の浜揚げ
真珠を養殖している県と聞けば、恐らく愛媛県、三重県、長崎県、熊本県といった名が挙がるだろうが福井県でも昭和二十年代から真珠を養殖していることは余り知られていない。
「若狭パール」の名でマーケティングされる当地、おおい町犬見では現在浜揚げ(収穫)が行われている。
真珠はその表面を覆う真珠層を形成するカルシウム質の結晶が小さく、テリが良くなる海水温度の低い冬期に浜揚げが実施されるのだ。
「若狭パール」を生産する間宮真珠養殖場では約七万個を水揚げする予定とのこと。
真珠を養殖している県と聞けば、恐らく愛媛県、三重県、長崎県、熊本県といった名が挙がるだろうが福井県でも昭和二十年代から真珠を養殖していることは余り知られていない。
「若狭パール」の名でマーケティングされる当地、おおい町犬見では現在浜揚げ(収穫)が行われている。
真珠はその表面を覆う真珠層を形成するカルシウム質の結晶が小さく、テリが良くなる海水温度の低い冬期に浜揚げが実施されるのだ。
「若狭パール」を生産する間宮真珠養殖場では約七万個を水揚げする予定とのこと。
近鉄百貨店本店(大阪市阿倍野区あべのハルカス内)では、9月5〜11日に11階にあるミキモト店舗にて1万3,262珠のアコヤ養殖真珠を付けたウエディングドレスを展示する。
このウェディング・ドレスはブライダルファッションデザイナーの桂由美さんが手掛けミキモトが後援したもので、世界最多の真珠を用いたウエディングドレスとしてギネスブックに認定されている。重さは約7kg。
独立行政法人水産総合研究センターから次のプレスリリースが発信された。このニュース、興味はあるけれど良く分からないという一般の方は多いのでは。そこで、プレスリリースをまず紹介し、次いで解説をする。
プレスリリースここから—
真珠100 年の謎をついに解明
- 日本で開発したアコヤガイ真珠養殖技術を初めて科学的に証明 -
真珠層を作る組織を核とともに別の貝に入れて真珠を作る技術は日本で開発されましたが、その原理は科学的に証明されていませんでした。
真珠形成に関わる遺伝子を調べることで、別の貝の組織が移植先の貝で生き続け、真珠の形成に大きく関わっていることを初めて科学的に証明しました。
「アコヤガイの真珠層を作る組織を切り出し、別のアコヤガイに核とともに移植し、核の周りに真珠袋を形成させて真珠を作らせること」は、100 年以上前に日本で開発された極めて画期的な技術で、現在も広く普及しています。しかし、実際に切り出した貝の組織が、移植先の貝に存在し続け、宝石である真珠の形成に大きく関わっているかどうかは、確かめることが難しく謎のままでした。
今回、水産総合研究センターと麻布大学、三重県水産研究所の研究チームは、真珠の形成に関与する遺伝子を調べ、組織を移植してから18 ヶ月目までは、移植した組織の遺伝子が働いていることを確認しました。これにより、これまで100 年来実証されることがなかったその原理を初めて証明することができました。
この結果は、移植した貝の外套膜の組織が存在し続けて真珠を作ることを示しています。今後は、良質な真珠を作る遺伝子を見つけて利用することで、真珠層が厚く、色や光沢の良い高品質な真珠を生産可能なアコヤガイの開発につながると大いに期待されます。
プレスリリースここまで—-
このニュースを理解するためには、真珠がどのように養殖されるのかを理解する必要がある。
真珠とは真珠貝から生成される物質だが、そもそも真珠貝とは何か?
真珠貝とは貝殻の内側が虹色に輝く貝のことだ。真珠の表面と貝殻の内側は同じ物質だから、貝殻の内側が美しい例えばアワビならば真珠貝となり、ハマグリのように白く鈍い光沢を内側に持つ貝は真珠貝とはなり得ない。
真珠貝の内側と真珠表面は、“真珠層”と呼ぶカルシウム質の結晶から形成される。
真珠層は、寿司屋のネタでもある“ヒモ”から分泌される。“ヒモ”を外套膜(がいとうまく)と呼ぶ。
海水産真珠貝で養殖する場合、一般的には淡水産二枚貝の貝殻からつくった“核”と呼ぶ球形の物質に外套膜を小さく刻んだ小片(ピース)を密着させて真珠貝に挿核する。外套膜は、挿核する真珠貝とは別の真珠貝から取る。
真珠貝の中に入った外套膜は細胞分裂を繰り返し、真珠袋と呼ぶ組織で核全体をスッポリと包み込むようになる。
真珠袋の分泌物はやがて薄くて小さな結晶群となって核を幾重にも包み込む真珠層となる。
挿入した外套膜が分裂をして真珠袋を形成するという真珠養殖のメカニズムを考えると、外套膜という外部の貝から採取した組織が少なくとも当初はそのまま働き続けるというのは自明のことと思われるが、それを遺伝子レベルで、そして18ヶ月までは移植した外套膜が働いていると証明した点で意義がある。18ヶ月といえば、多くの場合真珠養殖の全期間をカバーする点からも遺伝子レベルでの外套膜の研究が良質な真珠を養殖する役に立つと間違いなく証明されたからだ。今後の研究成果を期待したい。
写真提供 株式会社アイダ朝香真珠
西川 藤吉、見瀬 辰平、御木本 幸吉といった養殖真珠の父達が球形真珠の養殖方法を解明したのは明治晩年から大正初期にかけてだが、それ以前、球形の真珠は全て天然真珠であり、その高い希少性からきわめて高価なものだった。
現在は衰退した天然真珠産業だが最大の産地はペルシャ湾で、20世紀以前に描かれた絵画に登場する婦人が身につけている真珠は全てこの地域から産したものと判断して差し支えない。
この度、独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所(長崎市)などがバーレーンと協力し、真珠母貝の生息調査に乗り出す。日本の水産技術を使って真珠貝を増やし、天然真珠産業を復活させる事を目指すという。
阪神百貨店梅田本店で開催中の「伊勢・志摩パール&ジュエリーフェア」にてギネス世界記録に認定されている「世界一長い真珠のネックレス」が展示されている。16日まで。
このネックレスは222メートルで重量の20kg。 平成22年に志摩市観光協会が地域興しの一環として制作したもの。約2万8千珠の養殖真珠が使用されている。
ミキモトは、同社が養殖真珠を発明してから120周年である記念とし「真珠の学校」を開催する。これは「自然と真珠を愛した創業者・御木本幸吉の意思を受け継ぎ、自然の産物である真珠の魅力を多くの方にさまざまな視点でお伝えしていく講座」であるという。
○真珠の学校 第1回
・開催日:4月13日
・開催場所:
MIKIMOTO Ginza2 5F ミキモトアトリウム 及び
銀座本店6F ミキモトホール
・演題:「輝きを紡ぐパールネックレス展」連携講座
内容:京都服飾文化研究財団理事、チーフ・キュレーター 深井晃子氏による、ヨーロッパにおけるファッションの変遷と装身具との関係について。
・参加費:無料
★応募方法
│
├◎参加希望者の氏名、年齢、性別、住所、電話番号を記入しメール又は郵便葉書で応募する。
│
├◎応募アドレス:gakkou@mikimoto.com / 件名を「第1回講座参加希望」とする。
│
├◎郵便葉書による応募宛先
│ 〒104-8145 東京都中央区築地1-8-9 株式会社ミキモト 広報宣伝課「真珠の学校」係
│
├◎〆切:2013年3月28日(木)必着(メールは3月28日中)
│
└◎発表方法: 締め切り後、当選者へ直接連絡。
第2回
・開催日:7月20日
・対象:小学校高学年
・演題:「真珠を育む海を知ろう」体験観察会
内容:真珠を育む海と、そこに生息する多様な生物について学ぶ体験観察会。真珠の核入れを体験します。
・参加費:無料
第3回
・10月開催予定
・演題:働く女性のための真珠講座
内容:働く女性を対象に真珠の選び方や著名スタイリストによるパールジュエリー
のコーディネートなど真珠に関する基礎知識や装い方を学ぶ。
第4回
・11月予定
・演題:海の宝石 真珠の科学
内容:明治時代から真珠の研究を続けてきたミキモトならではの、科学の視点から真珠を学ぶ講座。
ミキモトは真珠発明120周年を記念して制作をした「ミキモト パールクラウン “DREAMS & PEARLS”〜12の真珠と夢〜」を直営店にて巡回展示をする。
このクラウンはにはアコヤ真珠や黒蝶真珠、白蝶真珠、天然メロ真珠、コンクパールなどさまざまな真珠が使用されており、ネックレスやブローチなど計11のスタイルに変化する多機能ジュエリー。
展示日程は次の通り。
・銀座本店: 2013年2月8日(金)〜17日(日)
・名古屋店: 2013年2月21日(木)〜28日(木)
・ミキモトブティック: 2013年3月12日(火)〜17日(日)
・梅田店: 2013年3月19日(火)〜26日(火)
GIA JAPANではパールコースのテキストを一新した。新しいテキストでは、国際市場の情報が幅広く追加されている。
新テキスト導入を記念し、4月30日までに申し込むと受講料の割引がある。
GIAパールコースは世界の主要な宝石業界団体の協力を得て開発された講座で、国際マーケットの情報などからは顧客や得意先に対応する方法を学び、総合的な真珠の知識を修得することで自信や販売力が増してビジネスで利益を生み出すことができるという。
また真珠の品質を実際に判断する方法を学ぶ実技は日本での年に数回開催されるGIAパール グレーディング コースというスクーリングで修得する事ができる。
パールコースとパール グレーディングを終了するとGIAからパールディプロマが授与される。
>> 詳細
宇和海産真珠入札会、前年対比50%増 愛媛新聞によると、2012年度の宇和海産アコヤ養殖真珠の入札会が、全国トップを切り愛媛県宇和島市築地町の県漁業協同組合連合会(県漁連)宇和島支部で15日に始まった。
初日は計約82キロ(前年度比37%増)、約1億1865万円(同50%増)の売買が成立。
8mm珠の最高落札価格は3.75g当たり1万4282円。
日本で養殖される真珠のほとんどはアコヤガイにて養殖される。
アコヤガイの貝殻の内側は美しい光沢を持つが、これを真珠層といい、外套膜という貝の組織から分泌される。
養殖真珠とは、核(多くはアメリカで産した淡水産の貝の貝殻を球形に加工したもの)の回りに薄く真珠層を成長されるものだ。
この度、東京大学の渡部終五教授とミキモトらの研究グループが、真珠層を形成する外套膜や真珠袋などの遺伝子を解読し、これまで知られていた12の遺伝子のほかに、新たに52個の遺伝子が真珠層の形成に関連している事を突き止めたと、アメリカの科学雑誌PLoS one(プロスワン)に掲載された。
この度の研究結果は真珠の品質、あるいは耐病性の向上につながるものと期待される。
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