水産総合研究センター、ペルシャ湾の天然真珠産業復興に協力
西川 藤吉、見瀬 辰平、御木本 幸吉といった養殖真珠の父達が球形真珠の養殖方法を解明したのは明治晩年から大正初期にかけてだが、それ以前、球形の真珠は全て天然真珠であり、その高い希少性からきわめて高価なものだった。
現在は衰退した天然真珠産業だが最大の産地はペルシャ湾で、20世紀以前に描かれた絵画に登場する婦人が身につけている真珠は全てこの地域から産したものと判断して差し支えない。
この度、独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所(長崎市)などがバーレーンと協力し、真珠母貝の生息調査に乗り出す。日本の水産技術を使って真珠貝を増やし、天然真珠産業を復活させる事を目指すという。