サハ共和国・ロシアダイアモンド鉱山視察の旅
至極の体験+極上の思い出となった
サハ共和国・ロシアダイアモンド鉱山視察の旅
ジェムY.O 大久保 洋子
日本宝石協会主催「JGS第1回視察ツアー」に参加でき、2014.7.29~8.7までの10日間、数々の貴重な体験の下、8名無事に帰国できたことは、多大なるリーダーシップでグループをまとめて下さった松室団長のおかげと感謝する次第です。
それに加え、里村昭夫氏(サハ共和国委員会 理事 事務局長)、Kim BORISOU氏(サハ共和国外務省)、ピョートル シンシキン氏(サハ共和国経済産業省)3名の尽力により、主都ヤクーツク市、鉱山の町ミールヌイ市、ウダチヌイ市でALROSA OPEN JOINT-STOCK COMPANYを訪問でき、非常に有意義なダイアモンド鉱山の見学をする事ができました。
日本−サハ共和国の両国の親善の一端を担うことができたことも大きな喜びとなっております。
10日間の日程の中で特に記憶に残りました事を列記させていただきます。
1 ミールヌイ市/ミールパイプ視察後、インターナショナル鉱山で地下1000mまで降り、内部の様子を見学できた。
2 ダチヌイ市、ヌビレーナヤパイプの露天掘りの周囲を、アルロサ運転手が特別な車で走行。
(800mの巨大なキンバーライトの壁の高さに圧倒されました)
3 ダチパイプ、ザルニーツアパイプから集積したダイアモンドを選鉱する工場見学。
※鉱山で使用する巨大なショベルカー、キャタピラー、ダンプ等の見学、直径1.5m、高さ3mの大きなタイヤは、全て日本のブリジストン製
4 各地域で訪問したアルロサの会社、工場での、従業員に対する手厚い待遇。
例)
・鉱山に入る前の血圧測定
・栄養ドリンクの提供(好みのブレンドの栄養ドリンクを栄養士が目の前で作る)
・鉱山から帰った後はシャワーや、最新式の赤外線サウナを利用でき、洗濯・乾燥においても 充実した設備が整っている。
5 永久凍土の内部を見学(ヤクーツク市)
(数十億年前のマンモスの化石を、直接見る事が出来るという貴重な機会に恵まれました)
6 ウラジオストックで訪問した、ロシア科学アカデミー極東支部付属地質研究所内の鉱物の数々、合成宝石類の見学
7 サハ共和国の宝物館の見学
今回の鉱山視察の旅を通して、シベリアダイアの原点に触れ、サハの人々との温かい交流ができた事は、人生において大変大きな糧となりました。この旅は、大成功であったと強く実感しております。
以上、簡潔ではございますが、旅のご報告とさせていただきます。
2014.8.25
※本稿はJSC(Jeweller’s Study Club)より提供を受けて掲載した。