国際的なダイアモンド密輸団逮捕 - 南ア
南アフリカで8箇所に同時に突入するという大捕物が行われ、ダイアモンド原石の密輸団34人が逮捕された。場所はノーザン ケープ及び南アフリカとナミビアの国境地帯。容疑者には汚職警官も含まれているという。プレトリアニュースが報じた。
捜査は覆面捜査官が2年に渡って潜入捜査を行った成果。
押収品にはダイアモンドの偽物も含まれていた。偽ダイヤはバイヤーをだますのに用いられたと思われる。
南アフリカで8箇所に同時に突入するという大捕物が行われ、ダイアモンド原石の密輸団34人が逮捕された。場所はノーザン ケープ及び南アフリカとナミビアの国境地帯。容疑者には汚職警官も含まれているという。プレトリアニュースが報じた。
捜査は覆面捜査官が2年に渡って潜入捜査を行った成果。
押収品にはダイアモンドの偽物も含まれていた。偽ダイヤはバイヤーをだますのに用いられたと思われる。
オーストラリアの連邦犯罪捜査局は、国際宝石窃盗グループのアジトを家宅捜索し、男2人、女1人の逮捕に成功したと発表。
この捜査により、盗まれていた約4億4千万円分の宝石の押収に成功したという。盗品には、およそ4億円の価値があるといわれるルビーの原石“プリンス オブ ビルマ”(写真右上。クリックで拡大)が含まれていた。
グベリン ジェム ラボは、同ラボに持ち込まれたダイアモンドに付けられたGIAのダイアモンド グレーディング レポートが偽造されたものであったと伝えた。
このダイアモンドは2cts以上あり、カラーはD、クラリティはIF、カット グレードはエクセレントと表記されていた。同ラボで検査したところ、このダイアモンドには高温高圧処理(HPHT)が施されていたが偽造されたGIAレポートには処理の記述はなかった。
このような偽造の例は過去にもあるという。
ジュエリー業界関係者の中には、業者が持ち込んだ裸石をレポートを頼りに購入することもあるだろうが、このような事例もあり、レポートと当該ルースが同一のものかを確認する重要性は高い。
2000年の1月以降に発行されたGIAのダイアモンド グレーディング レポートの場合にはオンラインで照会できる。こちらのレポート チェックのページから石目(石の重量)とレポート番号を入力するとレポートの内容が表示される。
その他のレポートの場合、場合によっては発行機関への照会も必要だろう。
アメリカ自然史博物館(ニューヨーク)とヒューストン自然史博物館が共同で企画した“ゴールド展”が10月25日(土)より六本木ヒルズ森タワー52階・森アーツセンターギャラリーで公開される。アメリカ国外で同展示がなされるのははじめて。
展示は次の6つのセクションから構成され、金の結晶や大きな金塊、13世紀イランのイヤリング、ファベルジェのイースター・エッグ、難破船から引きあげられた財宝、ティファニーやカルティエなどのゴールド・コレクションなどが公開される他、30平方メートルの金箔貼りの部屋も用意された。
開催日時:2008年10月25日(土)〜2009年1月25日(日)
開館時間:10:00〜20:00
10月7日、香港パシフィック プレースでサザビーズのジュエリー オークション[Magnificent Jewels & Jadeite]が開催された。
興味を惹いた落札案件としては、次のようなものがあった。
ダイアモンド リング5億9千万円
34.07キャラットのダイアモンドを用いたプラチナ製のダイアモンドの指輪。落札価格は約5億9千万円。GIAのダイアモンド グレーディング レポートが添付されており、カラーはD、クラリティはインターナリーフローレスと評価されていた。カットはクッション シェープ。合計約2キャラットのダイアモンドの脇石が使用されており、カラーはEからF、クラリティはVVSからVSと見積もられた。JACOB & CO.(ジェイコブ アンド カンパニー)の刻印がある。
レッドとブルー スピネルの指輪71万円
驚くような落札価格では無いものの、2色のスピネルがツインになっている点がユニークな指輪がおよそ71万円で落札された(写真右上)。2石合計で4.65キャラットでK18YG(18金イエローゴールド)の地金で留められており、複数のダイアモンド メレーが腕に彫留めされている。Agapoffの刻印があり、GRSの処理の痕跡なしのレポートが添付されている。
GIA JAPANは、2006年より導入された新しいダイアモンド グレーディング レポートに新たに記載されるようになったカットグレーディングに関するセミナーを開催する。受講者は実際にダイアモンドを手に取りグレーディング実習も行う。参加資格はGG取得者、またはダイアモンド ディプロマ保持者であること。
演題:GIAカットグレーディングアップデート セミナー
対象者:GG取得者、またはダイアモンド ディプロマ保持者(前回参加者を除く)
日時:
◎ 東京:11月19日、20日(水、木)18:30〜20:30(2時間 ×2日 )
◎ 大阪:12月3日、4日(水、木)18:30〜20:30 (2時間 ×2日 )
定員:各クラス20名(先着順)
受講料:
◎ 31,500円(受講生、AAJ会員、GIAJAPAN会員)
◎ 36,750円(一般、卒業生)
*教材には新ダイアモンド グレーディング ラボマニュアル(英文・訳本)を含む。
申込み方法:
電話・メ−ルにて受け付け。メールでの申込みに際しては、以下の事項をご記入の上、受講を希望する教室まで申込む。
レソトのレツェング鉱山を所有するジェム ダイアモンズ社とレソト王国政府は、9月8日に同鉱山で478キャラットの無色のダイアモンド原石を発見したと発表した。
ダイアモンドはタイプIIa(※)で、視認できる内包物はないという。
レツェング鉱山からの巨大ダイアモンド原石の発見は、2006年のザ・レソト・プロミス(603キャラット)、2007年のレツェング レガシー(493キャラット)と相次いでいる。
478キャラットは、今までに世界で発見されたダイアモンド原石として20番目の大きさとなり、レツェング鉱山からは1960年発見のレソト・ブラウン(601キャラット)と合わせて4石が名を連ねることとなった。
下は、このダイアモンド原石を紹介するユーチューブに投稿されたTVニュース。
※:タイプIIa
ダイアモンドは、含有される不純物により二種類に大別できる。ほとんどのダイアモンドは不純物として微量の窒素を含有し、これらはタイプIと呼ぶ。検出できる窒素を含まないダイアモンドがタイプII。タイプIIaは、全く不純物を含まず、結晶に歪みなどがなければ、無色(Dカラー)を呈する。
米国のブッシュ大統領がミャンマー制裁強化法案に署名した。これにより、ルビーや翡翠といった同国産のアメリカへの輸入が全面的に禁止される他、軍事政権の資金源となってい宝石を取り扱う会社や、ミャンマー鉱業省が所有する採掘業者のアメリカ国内の資産が凍結されることとなった。
ミャンマーからの宝石の直接輸入は従来から禁止されていたが、この法案の成立により第三国経由の米国への輸入も禁止されることとなる。既に米財務省などは7月29日より制裁を開始している。
ミャンマーは高品質なヒスイを商業ベースで産する世界で唯一の国であり、また最高品質のルビーを産するモゴク(モゴック)地区、及びコマーシャル・クオリティのルビーを大量に産するモンスー地区を擁する。
※写真はミャンマー・モンスーで産出され、ペア・シェープにファセット加工されたルビー
7月にこのブログで報告したコーティング処理が施されたタンザナイトについて、AGTジェムラボラトリーが「コーティング タンザナイトの顕微鏡観察鑑別」として速報した。
鮮明な写真付きなので見やすい。顕微鏡写真だが、ルーペでも十分確認できるコーティング処理の特徴が記されている。
AGTジェムラボラトリー: コーティング タンザナイトの顕微鏡観察鑑別
GIAの発表した業界分析によると、原油高による採掘コストの上昇によって採算割れとなり、生産を停止する色石鉱山が増加している。
スリランカ、ミャンマー、ブラジルなどに操業を停止した鉱山が目立ち、色石の集散地として有力なタイのチャンタブリには持ち込まれるルビー、サファイアの減少が著しいという。
特にミャンマーではサイクロンの影響も重なり、同国より持ち出される高品質のルビー、サファイアの量が少なく、値段が高い。
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