2月6日、ニューヨークで開催されたサザビーズのジュエリー オークション、[Important Jewels]の落札総額はおよそ7億8千万円だった。次のような宝飾品が落札された。
ファンシー ライト ピンク ブラウン ダイアモンドを用いた指輪
- 落札金額:約270万
- 石目: 1.49キャラット
- クラリティ:VS1
- 色表記:Fancy Light Pink-Brown(GIA:ナチュラル カラー)
ミャンマー産サファイアを用いた指輪
- 落札金額:約2300万円
- 石目: 21.54キャラット(脇石のダイアモンド合計2.50キャラット)
- クラリティ:VS1
- レポート:AGL / 熱処理なし、ビルマ産
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20世紀最高のソプラノ歌手ともいわれ、1977年にパリで没したマリア・カラスゆかりの品が12日、ミラノで開催されたサザビーズのオークションで競売にかけられた。落札総額は約2億9千万円(1,766,225ユーロ)だった。
宝飾品の最高落札価格はヴァンクリーフ & アーペル製のネックレスで、マリア・カラスが1970年代から身に着けていたもの。落札予想価格は30万円ほどと思われていたが、1100万円(66,250ユーロ)で落札された。その他にも落札予想価格を大幅に上回る落札価格が相次ぎ、マリア・カラスの未だ根強い人気の程を伺わせた。
写真は1950年代に制作された猫のブローチ。およそ29万円で落札された。尚、可愛らしいシャム猫のペンダントが匠工房さんで販売されている。
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4日、ニューヨークで開催されたサザビーズのジュエリーオークションにウィンザー公爵夫人が所有していた天然真珠ネックレス(写真左)が出品され、およそ4億円(3,625,000ドル)で落札された。
このネックレスはグラデュエイテッド(中心が一番大きく端ほど小さい真珠を用いたネックレス)でサイズは16.8から9.2mmあり、合計28珠で重量は1261.33グレイン。クラスプ(留め金)には合計3cts.のファンシー シェープ ダイアモンド4石と、合計0.7ctsある20石のメレーが使用されている。取り外し可能なセンターピースが付属しておりカルティエ製。天然真珠であると記されたグベリンのレポート付き。
同日のオークションでは、他にハリーウィンストン製のペンダントとのイヤリングがセットになったダイアモンド ジュエリーが4億4千万円(3,961,000ドル)で、65キャラットあるアクアマリンの裸石が落札予想価格の約2倍にあたる約170万円(15,000ドル)で落札された。
>> 2010年11月“王冠を賭けた恋”のウィンザー公爵夫人のジュエリー20ロットサザビーズのジュエリーオークションに出品される
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11月28日、ロンドンで開催されたクリスティーズのオークション[RUSSIAN WORKS OF ART INCLUDING THE ROTHSCHILD FABERGE EGG]でロスチャイルド家のファベルジェのイースターエッグがおよそ18億円(800万ポンド)で落札された。落札予想価格は14億から21億円だった。
この価格は、2002年のクリスティーズ ニューヨークに出品されたファベルジェのインペリアル ウィンター エッグ(1913年にニコラス二世から皇太后マリア・フョードロヴナに送られたもの)の落札価格12億円(960万ドル)を抜き、絵画を含めたロシアの芸術作品につけられた史上最高価格。クリスティーズへの手数料を含めた落札者の支払総額は20億円を超える金額となる。
入札者は二人だけで、入札開始からおよそ10分での落札となった模様。落札したのはロシアのアレキサンダー イワノフ氏で、モスクワに建設するプライベート美術館のコレクションに加えるという。
このイースターエッグは1902年の制作で、カール ファベルジェ56歳の時の作品。銀の本体に波状の細く間隔の詰まった平行線を刻み、半透明のピンク色の釉薬を施している。これによって半透明の釉薬を通して平行線が独特の柔らかな光沢を放つようになる。これはギヨッシュ(英語読みはギローシュ)と呼ばれるエナメル(七宝)技法で、ファベルジェの作品に多く用いられている。
依頼者はロスチャイルド家のアゼルバイジャンにおける石油権益の代理人であったエドゥアルド エフリュッシ(Edouard Ephrussi)だが、彼の妹のベアトリスが1905年に結婚をしたエドゥアルド ロスチャイルド(Edouard de Rothschild)とジュルメーヌ アルファン(Germaine Halphen)の婚約祝いに贈り、ロスチャイルド家の所有となっていた。
長く個人所有であり、公開されることもなかったため、このロスチャイルド ファベルジェ エッグ(THE ROTHSCHILD FABERGE EGG)の存在は研究者にも知られていなかった。
アントワープで開催された史上18番目の大きさのダイアモンド原石であるレツェング レガシーの販売会が終了した。
10社余りが参加したこの販売会で最高額入札をして落札をしたのはグラフ及びそのジュエリー制作パートナーであるSAFDICOのチームだった。落札価格は約11億円。
グラフは昨年秋、603ctsのダイアモンド原石、ザ・レソト・プロミスも約15億円で落札している。
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11月14日、スイスのジュネーブで開催されたサザビーズのジュエリー オークション[Magnificent Jewels]で、84.37キャラットのダイアモンドがおよそ17億8900万円(1819万3000スイスフラン)で落札された。
このダイアモンドに添付されたGIAのグレーディング レポートによると、カラーはDでクラリティはフローレス、カットはエクセレントと、無色系のダイアモンドとしては全ての面で最高のグレードだった。
このダイアモンドの1ct当たりの落札価格は約2120万円。1ct当たりの過去最高落札金額は1億5500万円で、これは2007年10月の香港のサザビース オークションに於ける6.04キャラットのブルー ダイアモンドに対して記録された。
17億円足らずという落札価格は、1石の落札価格としては史上2番目となる。史上最高の落札価格は1995年5月のサザビーズのオークションで記録された100.10ctsのザ・スター・オブ・ザ・シーズン(the Star of the Season)と呼ばれるダイアモンドに対するもので、1650万米ドルだった。
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