ジュエリーブログ,ニュース / ジェムランド

2011/11/28 月曜日

GIA4Cに関するiPad用アプリ提供を開始

Filed under: ジュエリーニュース, ジュエリースクール情報, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 9:17:35

gia_appli.gifGIAは新たに開発した4Cに関するiPad用アプリケーション(アプリ)の提供を開始した。iTunesから無料でダウンロードできる(プレビュー)。

このアプリでは次のことを学べる。

・DからZのカラースケールがどのように変化するか。
・GIAのクラリティに影響する典型的なインクルージョン(内包物)やブレミッシュ(表面的な引っ掻きなど)。
・ダイヤモンドのカット・グレードに影響を与える要素と性質
・ダイアモンドの重量と大きさの関係
・GIAのグレーディング・レポートについて

2011/11/5 土曜日

オッペンハイマー家、デビアスを手放す

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 13:39:56

アングロ・アメリカンは、オッペンハイマー家が所有するデビアス社の株式40パーセントを51億ドル(およそ4千億円)で買い取ると発表した。買取後のアングロ・アメリカンのデビアス社における株式所有率は85パーセントとなる。

買取には他の株主の同意が必要だが、両者合わせて85パーセントを所有するアングロ・アメリカンとオッペンハイマー家が同意している以上、こ れは形式的なものになろう。12月には合意がなされる見通しで、買取の完了は2012年の第二四半期を見込んでいる。

ところで、デビアス社の株式40パーセントが約4千億円ということは、会社全体の価値は約1兆円と計算することができる。これは三菱重工の株式 時価総額とほぼ同等で、IT業界でいえば今月アメリカで上場したグルーポンの株式時価総額(1兆3千億円)にやや劣る。

2011/10/19 水曜日

ポール・マッカートニー、エタニティ・リングを贈る

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド — ジェムランドeditor @ 15:48:38

エタニティ・ダイヤモンド・リング10月9日、元ビートルズ(The Beatles)のポール・マッカートニー(Paul McCartney)がナンシー・シェベル(Nancy Shevell)さんと結婚式を挙げた。

ジュエリー愛好家として気になる結婚指輪は合計重量5キャラットに及ぶスクエア・カットダイアモンドをプラチナに留めたエタニティ・リングだった。

制作はニール・レイン(Neil Lane)。サンドラ・ブルック、ブルック・シールズといった著名人に愛好家がいる。

ほか、今年のグラミー賞でジェニファー・ハドソンがニール・レイン・コレクションを身につけて話題を呼んだのが記憶に新しい。

エタニティ・リング(またはエタニティ・バンドという)とは、リングの全周に分かって石が留められているスタイルの指輪。エタニティと“永遠”の意味だから、エタニティ・リングは“永遠”を表現しており、男性から女性に贈られる場合は、“永遠の愛”を象徴しているものと受けとめられている。

2010/11/25 木曜日

ピンク ダイアモンド史上最高値で落札される

ザ・グラフ・ピンク11月16日ジュネーブで開催されたサザビーズのジュエリーオークションMAGNIFICENT JEWELSで、およそ25キャラットのピンク ダイアモンドが約38億円(45,442,500スイス・フラン)で落札された。

この落札価格はガイ(1キャラット当たり)でおよそ1億5300万円。昨年12月にガイで約1億9300万円で落札されたビビッド・ピンク・ダイアモンドには及ばなかったものの、38億円という落札価格は、1石の宝石の落札価格としては史上最高値となった。

落札したのはローレンス グラフ氏。石はThe Graff Pink(ザ・グラフ・ピンク)と通称されるようになったが、この石は前回ハリーウィンストンによって1950年代に販売されている。

1石の宝石の落札価格として従来の最高記録であったのは、やはりグラフ氏が2008年にクリスティーズのオークションで落札した35.56キャラットのブルーダイヤモンド、The Wittelsbach-Graff Diamond(ザ ウィッテルスバッハ グラフ ダイアモンド)で落札価格は約2430万米ドル(当時の為替レートで約22億7000
万円)だった。このダイアモンドはその後リカットされ現在は31.06キャラット。

ザ・グラフ・ピンクのスペックは次の通り。

・石目: 24.78 キャラット
・カット:レクタンギュラー ステップ カット
・カラー:ファンシー インテンス ピンク(GIA)
・クラリティ:VVS2(ポテンシャリー プローレス※)
・タイプ:IIa

・落札予想価格:22億6000万円-32億円

※:ポテンシャリー フローレス
軽度な再研磨でフローレス・グレードに成り得るの意。

2010/11/8 月曜日

GIA取扱史上最大の合成ダイアモンド持ち込まれる

Filed under: 宝石への処理, ジュエリーニュース, ダイヤモンド, 海外ジュエリー事情 — ジェムランドeditor @ 16:48:29

GIA(ジーアイエー)のGems & Gemology e-Briefによると、GIAのニューヨークラボラトリーに4.09ctsある合成ダイアモンドが持ち込まれた。GIAに持ち込まれた合成ダイアモンドとしては最大サイズであるという。

この合成ダイアモンド、天然ならばファンシー ビビッドとグレードされようかというイエロー オレンジ(イエローとオレンジの色相を同じような強さで呈する)カラーだった。

カットはレクタンギュラー。

色の分布はHPHT高温高圧処理)に典型的な不均一なものだった。

合成ダイアモンドにHPHTを施した石であった。

2010/10/30 土曜日

全宝協が破産申請を準備

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド, 海外ジュエリー事情 — ジェムランドeditor @ 7:09:14

東京商工リサーチによると、10月29日、(株)全国宝石学協会(全宝協)が事業を停止し破産を申請する準備に入った。

平成22年3月期末時点の負債総額は約4億1800万円。

平成4年3月期の年商は約13億円でこれがピーク。その後は減収傾向に転じ22年3月期の年商は6億6400万円で赤字決算だった。

今年5月に発覚したダイアモンドのカラー グレードのかさ上げ問題の影響があるものと思われる。

全宝協の宝石鑑別技術は国際的に高く評価されており、国内鑑別機関として色石の取扱数は最大であっただろうから、ジュエリー業界への影響は大きい。

またGGとならぶ宝石学専門家としての国際的資格FGAの日本語による教育活動は同社が行っているから、現在受講中の方はどうなるのか気になるところだ。

2010/6/22 火曜日

27ctsのダイアモンド3億円で落札

Filed under: ダイヤモンド, ジュエリーオークション ニュース — ジェムランドeditor @ 16:48:42

6月15日、ニューヨークのロックフェラープラザで開催されたクリスティーズのジュエリーオークションに出品された27.03キャラットの無色のダイアモンドを留めたプラチナ リングが約3億2千万(USD:3,554,500)で落札された。1キャラット当たりの価格に直すと約1,200万円。

グレーディング・レポートを発行したGIAによるこのダイアモンドのスペックは次の通り。

・カット:クッション カット
・クラリティ:VVS1
・石目:27.03cts
・カラー:Dカラー
・タイプ:IIa※

※タイプIIa
検出できる量の窒素を含有しないダイアモンド。炭素からだけで構成される元素鉱物(1種類の元素から構成される鉱物)であるダイアモンドだが、自然環境で成長するダイアモンドには、実際には様々な不純物が取り込まれる事が一般的。不純物の中でも窒素は最も一般的なもの。

2010/5/23 日曜日

全宝協カラーグレードが甘い問題、宝石鑑別団体協議会は全宝協のグレード済みダイアモンドを無料で再グレーディングの方針を発表

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド, 海外ジュエリー事情 — ジェムランドeditor @ 11:12:38

宝石鑑別団体協議会の土居芳子会長および役員らは21日午後に記者会見を行い、全国宝石学協会全宝協)によるダイアモンドグレーディング レポート(いわゆる鑑定書)のカラーグレードが甘かったとされる問題について、同協議会の方針を発表した。

宝石鑑別団体協議会では、全宝協が2007年2月〜2008年10月の期間にグレーディングをしたダイヤモンドを消費者が同協議会に加盟するグレーディング機関にもちこんだ場合、無料で再グレーディングをする方針を発表した。無料なのはグレーディングのみで、レポートを別途発行する場合には料金が発生する。

全宝協からは宝石鑑別団体協議会に退会届が提出され同協議会は受理したが、再グレーディングの結果不正が明らかになれば、除名処分もあり得るとしている。

ダイヤ鑑定かさ上げ:全宝協、業界団体を退会(毎日新聞)

2010/5/18 火曜日

全宝協のダイアモンドのカラー グレード

Filed under: ジュエリーニュース, ダイヤモンド, 海外ジュエリー事情 — ジェムランドeditor @ 14:31:19

毎日新聞社は、全国宝石学協会(全宝協)の出したダイアモンドのカラーグレードが甘かった問題を報じている。

この問題を受け、全宝協のグレーディング レポート(いわゆる鑑定書)付きのダイヤモンドを店頭から撤去する動きも一部に出ているという。

2010/3/9 火曜日

デビアス、ミレニアム・ブルー・ダイヤモンド、オークションへ

millenniumblue.jpg4月7日香港で開催されるサザビーズのジュエリーオークション、Magnificient Jewelsに、デビアスのミレニアム・ブルー・ダイヤモンドが出品される。

5.16ctsあるミレニアム・ブルーはペア・シェープでクラリティはインターナリーフローレス(IF)、カラーはファンシー・ヴィヴィッド・ブルー(GIA)。

サザビーズの発表した落札予想価格は約4億2千万円から5億2千万円だが、私は5億円以上、上限は7億円と予想する。その根拠は次のようなもの。

まず長引く世界的不況にも関わらず、宝石への投資に意欲的な中国人富裕層の存在。昨年12月に1キャラット当たりのダイアモンドの価格(約2億円)として世界最高値でクリスティーズで落札されたヴィヴィッド・ピンク・ダイヤモンドの落札者も中国人と推定されている。

また、2007年10月に香港で当時のダイアモンド最高値(1ctあたり)で落札された6.04キャラットのブルー・ダイアモンドのガイ(1ctあたりの価格)が約1億5500万円であったことも今回のミレニアム・ブルーの落札価格を推定する上で材料となる。ダイアモンドというのは大きさ以外の品質が同じであった場合、単位重量当たりの価格は石の総重量が重いほど高くなる。過去3年間で高額ダイアモンドの市場価値を上げる外因は見あたらないことから、1億5500万円の八掛け(約7億円)を今回のブルーダイアモンドの落札価格の上限と推定した。

福本

« 前のページ次のページ »

Powered by gem-land.com