スマートジュエリー紹介 - “ CUFF ”
444号紹介の記事「今年は指輪型ガジェット元年か」のウェブページにはメルマガ配信直後に1000件近くのアクセスがあり、関心の多さが伺えた。
そこで、今後折に触れてスマートフォン関連のガジェット、いわばスマートジュエリーを紹介する。
ちなみにガジェットとは小規模な装置や仕掛けを意味し、日本のIT用語としてはデスクトップ上で動くちょっとしたアプリケーションを指す言葉として流布されるようになった。
今回紹介するのは “ CUFF ”(カフ) 。
CUFFとは袖口を意味し、この単語を使ったジュエリー用語としてはカフスボタン(cuff links)が知られる。
IT機器として機能する“ CUFF ”の本体サイズは5 X 3 cm程度で、これをホルダーであるジュエリー・アクセサリーに はめ込んで身に着けるのが特徴だ。つまり、いろいろなホルダーを揃える事で、気分に合わせたファッションを楽しめる。
CUFFはスマートフォンへの着信通知というお決まりの機能に加え、ワンタッチで登録済みのスマートフォンに緊急事態の通知ができる。この通知はGPSと連動しており、緊急通知の発信者の場所が地図上で表示されるから、子どもに持たせるといったニーズもあるかもしれない。
発売開始予定は2015年3月。
プレオーダー価格は本体のみの場合は29ドルと安い。本体に充電器とバングルひとつの基本セットは49ドル。充電器として機能するジュエリーケースやバングル3つ、ペンダント・トップのセットは199ドルといずれも廉価である。
CUFFや類似したIT機器とホルダーが分離したタイプのスマートジュエリーが普及すればジュエリー・アクセサリーたるホルダーのデザインや制作というビジネスに結び付く可能性があり、ジュエラーとしては注目すべき存在だろう。
発売が来年ということもあって本当に製品化まで辿り着くのかという危惧が残るののニューヨークタイムズ電子版に取り上げられた事で信頼感が増したようだ。