ジュエリーの研究グループ、AZClubエージークラブが定例会を開催
ジュエリーの研究グループ、AZClub(エージークラブ)が第19回定例会を開催する。
定例会では宝飾の歴史講座を開講するが、今回のテーマは“ジュエリーの歴史第3回『19-20世紀初頭のヨーロッパと宝飾品事情』”会員以外でも受講できる。講師はジュエリーのメールマガジン「宝石学の世界」への「ジュエリーの歴史」や「ジュエリービジネス・トレーニング」の連載でもお馴染みの増渕邦治(ますぶち くにはる)先生。
■AZClub(エージークラブ)第19回定例会
日時:2011年10月29日(土)17時-19時
場所:CafeRenoir ニュー八重洲北口店
定員:25名(AZC会員は無料、ビギナーは2500円 レジメ、ドリンク付き)
以下、主催者発表の講演会要旨。
テーマ
ジュエリーの歴史第3回『19-20世紀初頭のヨーロッパと宝飾品事情』
ジュエリーの歴史シリーズも3回目を迎えます。前回は『古代エジプトのジュエリーとエジプシアンリバイバルジュエリーについて』と云うテーマでお話をさせて頂きました。ナポレオンがエジプト遠征を行い、ロゼッタストーンを発見した事から、エジプト熱が高まります。その後スエズ運河が開通し、世紀の大発見であるツタンカーメンの墳墓が発見されるに至り、エジプト熱は最高潮に達します。ジュエリーもその都度ユニークなデザインで流行をみたのです。古代エジプトのジュエリーとエジプシアンリバイバルのジュエリーとを比較する事で見えてきたものは何か。ジュエリーは時代を超えて常に人々を魅了する存在であるといえるでしょう。
今回はジュエリーが大きく華開く19?20世紀初頭にスポットを当て、イギリスとフランスを中心に、当時の時代背景とを絡ませてお話しさせて頂きます。
ジュエリーはある周期を持ってリバイバルします。19世紀はリバイバルジュエリーの百花繚乱の時代でもありました。ヨーロッパ各地での古代遺跡の発見、グランドツアーによる異国趣味、ルネサンスへの懐古趣味等々でした。19世紀の末にはアール・ヌヴォーが起こりますが、これはアバンギャルド。
正統派のジュエリーはロココ、アンピール様式を経て、ロココリバイバルなどに至一連のジュエリーです。ティアラ、ネックレス、ブレスレット、リング、ブローチなどのセットジュエリーをパリューレと云いますが、このようなジュエリーは現代のハイジュエリーにも受け継がれています。
私は、個人的にはこの時代でジュエリーの技法、デザインはほぼ完成されたと考えています。特に19世紀末から20世紀初頭、1914年の第一次世界大戦までです。今みても随所に新しさが数多く発見できると思うのです。
* 新しく入会または定例会に参加希望の方は、kuni@cg7.so-net.ne.jp 増渕までお問い合わせください。