宝飾業界に新しい資格検定制度 - ジュエリー・リモデル・カウンセラー資格
一般社団法人 日本リ・ジュエリー協議会は、こ宝飾業界の新しい資格制度として「ジュエリー・リモデル・カウンセラー資格検定制度」をスタートさせると発表した。
この数年、ジュエリーのリフォーム需要はじわじわと高まりを見せているが、この流れをより確実なものにし、定着させるための方策として、ジュエリー・リフォームに特化した検定制度を樹立し、能力に応じた資格を授与することで、消費者から信頼され、さらなる活発な受注に繋げる業界基盤にしたいとしている。
現在、ジュエリー・リフォームの市場規模は約400億円程度とされ、将来的に1000億円市場に成長すると予測されている(矢野経済研究所)。しかし、この予測を確実にするためには、受け皿となる〈人〉の育成が不可欠となる。今回の資格検定制度では、検定試験をとおして個々人の能力を高め、一級と二級という2つのジュエリー・リモデル・カウンセラー資格を授与することで、受注する側には戦うための武器を、また消費者からは安心してリフォーム相談が出来る受け皿の目印にしていく。
今回はタイトルに「ジュエリー・リフォーム」ではなく「ジュエリー・リモデル」という言葉が使われている。これについて主催者側は「リフォームという言葉は正確には修理に近い意味で、ヨーロッパでは現在日本でおこなわれている作り替えはリモデルとかリメイクと言っている。これからの国際化を考えたとき、言葉は正しく使うべきで、これを機会に作り替えをジュエリー・リモデルという用語に統一していきたい」としている。
また説明では、このリモデル・カウンセラーは、作り替えをするだけでなく、消費者
から持ち込まれたジュエリーを、
1)リモデルするもの
2)後世に残すべきもの
3)修理して使えるようにするもの
4)スクラップにするもの
に仕分けし、アドバイスできる能力と志向を持った人材としている。
今回の資格検定で特徴的なのは、受験者のリモデル業務経験を最大に重要視している点であろう。業務経験のない人は受験資格がなく、業務経験に応じて「基礎点」として20〜50点があらかじめ提供されることになっている。また他の宝飾業界の資格検定取得者にも「基礎点」が提供され、リモデル業務経験者、また業界経験者には有利な検定資格となっている。
なお、今回の資格検定は、業界有力者による討議を経て実施されるもので、委員長に山口 遼氏、委員には諏訪恭一氏、土居芳子氏、露木 宏氏、首藤 治氏という論客が名を連ねている。
資格検定試験の応募受付は6月14日(月)から7月2日(金)まで。応募用紙は一般社団法人 日本リ・ジュエリー協議会事務局へメール(info@re-jewelry.net)か、FAX(03-6806-0014)で申し込めばもらえる。また、日本リ・ジュエリー協議会の協力会社※の店頭も入手出来る。
二級資格試験は9月20日(月、敬老の日)におこなわれ、9月30日(木)に合否が発表される。二級合格者を対象とした一級資格試験は11月23日(火、勤労感謝の日)に予定されている。
詳細は受験応募書類を手に入れて確認することが重要となる。詳細の確認は日本リ・ジュエリー協議会ホームページでも可能だ。
※日本リ・ジュエリー協議会 協力会社
http://www.re-jewelry.net/support/