BHPビリトンとリオ ティント、鉄鉱石事業統合
資源大手、BHPビリトンとリオ・ティントがオーストラリア西部での鉄鉱石事業統合で合意した。
2007年以来BHPビリトンはたびたびリオ・ティントの買収を提案しており、鉄鉱石の寡占化を心配する日本の公正取引委員会から買収計画の提出を求める命令書が発令されるなどの経緯があった。リオ・ティントはこの買収提案を拒否し、2009年2月に中国アルミへの鉄鉱石事業権益の一部譲渡や出資比率引き上げで合意したと発表していたが、今回のBHPビリトンとの鉄鉱石事業統合に発表に合わせて中国アルミとの提携を撤回した。
BHPビリトンとリオ・ティントは共に鉄鉱石事業が本業だが、ダイアモンド鉱山を所有しているという点で共通している。BHPビリトンはカナダのエカティ ダイアモンド鉱山を、リオ・ティントはやはりカナダのダイアヴィックの60%(残り40%はハリーウィンストン。旧アバー)ならびにオーストラリアのアーガイル鉱山を所有しているのだ。今回の提携は鉄鉱石事業に限定されるが、将来両社が合併すれば、ダイアモンド原石の寡占化が進む事となるだけに、提携の行方が注目される。