スリランカ宝石便り その22 〜National Gem&Jewellery Show〜
3月27日から29日まで、コロンボ市内のBMICHでNational Gem&JewelleryShow(スリランカ Gem & Jewellery協会主催)が開催されました。
このような宝石展示会はスリランカでは3つあります。9月のFacetsが国際展示会として最大規模で、その次に12月のスリランカ宝石学協会主催の宝石と鉱物を中心としたもの、そしてこの度のスリランカ人を対象としたものです。今回の参加は約50ブースで、残念ながら見ごたえのある宝石は少なく、どちらかというと産出量の多い手頃な値段のものが多く並べられていました。
Facetsのように海外のバイヤーではなく、スリランカ人の若い層や遊び心のある裕福層が対象の為、ジュエリーはシルバーアクセサリーのようなものが主流に販売されていました。一般的にスリランカでは、宝石を使用したジュエリーより市場でいつでも換金可能な22金のネックレスやブレスレットを持つ人が多いです。しかし若い世代を中心に、大ぶりな宝石を加工した手頃なシルバーアクセサリーにも人気が出てきて、色とりどりの宝石を使ったピアスなどを販売しているお店のブースは賑わっていました。
また宝石やジュエリーに限らず、研摩機械の販売や研摩工場の紹介、コランダムの熱処理の機械が販売されているのも、やはりスリランカだなと感じました。
片山新子(かたやま しんこ)、FGA
個人の楽天ブログ「スリランカ宝石留学物語」http://plaza.rakuten.co.jp/gemgasuki
(Gem Showのこぼれ話などを書いています)