ジュエリーブログ,ニュース / ジェムランド

2008/10/7 火曜日

スリランカ宝石便り〜その15〜 スリランカ国際、宝石・宝飾展覧会

Filed under: スリランカからの宝石便り — ジェムランドeditor @ 14:46:27

スリランカ国際、宝石・宝飾展覧会19月6日から9日までスリランカ、コロンボで「第18回スリランカ国際、宝石・宝飾展覧会」(Facets Sri Lanka 2008)が開催されました(写真右がオープニングセレモニーの様子)。スリランカの宝石業界最大の展示会であるこのショーは毎年9月上旬に開催されます。「インターナショナル」とされていますが、治安の悪化で、海外から出席される宝石関係の方々が少なく残念です。それでも今年は中国から10名ほどの視察団が訪れ、またミャンマーからも7業者がミャンマー産の美しい宝石や宝飾品を販売しておりました。中国は中産階級人口の増加で、宝石ニーズも高い国です。スリランカとしても中国へのビジネスの展開、また豊富な宝石が産出されるアフリカ、マダガスカルやタンザニアとの協力を視野に入れているようです。開会式で投資開発大臣(Minister of Enterprice Development&Investment Promotions)のスピーチでもその点を強調されており、「まずは自分たちが豊かになり、国全体が豊かになることで貧困層を撲滅させよう」とおっしゃっていました。あらためて、「あぁ、この国は発展途上国だったのだな〜」と感じました。こちらで生活していると、想像を超える金持ちや物乞いのいる状態をあたり前のように感じてしまいます。大臣のおっしゃる通り、この国から産出された宝石で、一部の人間だけでなく、富が全体に行渡る日(福祉の充実、雇用拡大、正当な賃金など)がくればいいと思いました。(←その前に今の物価の高騰を何とかしてほしいと一般市民は思っていると思いますが、ちょっと話が宝石からずれてしまいましたね。)

スリランカ国際、宝石・宝飾展覧会2今年の「宝石展覧会」は111のブースが参加しています(写真左は会場内の様子。写真右下は出展業者)。コロンボ以外の地方の宝石業者の参加も多いため、見る側としてはいろいろなレベルの宝石や値段を一同に比べることが出来ます。また店ごとに特徴があり、10カラットを超えるサファイアやキャッツアイといった高級宝石を扱っている店や、クオーツやトパーズなど比較的値段が手頃な宝石、希少石を扱う店、ゴールドジュエリー、シルバージュエリーなど年々規模は大きくなっているようです。またこの期間中しか一般販売はしないとされている、ダイアモンドの販売もあります。 

スリランカ国際、宝石・宝飾展覧会3

 私が興味深かったところは、コランダム(おもにブルーサファイア)の加熱技術を説明しているブースです。加熱業者がその技術を説明する場所があるのは何ともスリランカらしいと思いました。

スリランカ国際、宝石・宝飾展覧会4

スリランカ国際、宝石・宝飾展覧会5

スリランカ国際、宝石・宝飾展覧会6

写真下から3番目:.主にルースの状態で販売されている様子。

写真下から2番目:ジュエリーを販売するコーナーの様子

写真一番下:加熱処理される前とされた後のサファイア

片山新子(かたやま しんこ) FGA
個人の楽天ブログ「スリランカ宝石留学物語
個人WEB「Ragems

コメント (0)

この記事にはまだコメントがついていません。

コメント RSS

現在コメントフォームは利用できません。

Powered by gem-land.com